田井のお地蔵さん

 当、上田井地区は昔より「地蔵の里」といわれていました。昭和の初期には22〜23軒のお家にお祀りされていましたが、今も多くのお家でお祀りされています。
 お地蔵さんとは「地蔵菩薩」と云い、お釈迦さんの没後、あらゆる人々の色々な苦しみの救済を願う対象として、各地に広まりました。そのため各々の地蔵さんには、○○地蔵といろいろな名前がついています。
 当地区のお地蔵さんは、各々の、お家の祠堂にお祀りされ、信仰の対象も多くは「家内安全、子供の成長」を願って、毎日々、のお世話をされています。
また、石のお地蔵さんは私たち日本人の心の原点であり、どのお地蔵さんも笑みをたたえた表情をしています。以下のお地蔵さんのあれこれを紹介します。
区民全体でお祀りしているお地蔵さんがあります。
このお地蔵さんは二体あり、旧春日神社跡にお祀りしていたものを、平成13年に現集会場の前に移してきました。
 毎年4月の第一日曜日に区全体で地蔵祭りを行い、区民の健康と安全を祈願し、午後には餅まきをしています。
 最近では勝負事をする前にお祈りすると、ご利益があると噂されています。???。
Nさん宅のお地蔵さんは、地蔵堂の中に立江地蔵と菩薩の二体を安置しています。このお地蔵さんは、約170年前よりお祀りされており、肝返り、夜泣き、カンムシ、中耳炎に効があり、お詣りして治していただいたときには、よだれ掛けや耳石をお札にお堂の戸に掛けるという、ならわしがあります。また、寝小便は菩薩に立願すると効き目があるといわれています。
 毎年3月24日の縁日には心経や立江地蔵さんの御詠歌、西国三十三箇所の御詠歌をあげておつとめし、餅まきを実施しています。毎月のおつとめは、24日に行われ、他の町からも多くの人々のお参りでにぎわっています。