吉原祭り

吉原王子(松原王子神社)の秋の例大祭のことを吉原祭りという。
吉原祭りは10月第3週の日曜日を本祭りの日と決めている。 組は東、西、新濱、田井の4組からなっており、組印は東組は雀、西組は巴、新濱組は鯛、田井組は鳥居である。
 田井組が四つ太鼓を持つようになったのは昭和21年ごろからのことです。
東組には雀踊り、新濱組には奴踊りがありましたが、終戦後廃止されています。
 宵宮には正午近くにから、その年の順序に従って四つ太鼓宮入が行われ、本祭りの日は宮印を先頭に四つ太鼓も渡御行列に加わり、御旅所では神事の後、各組の獅子舞が奉納され、宮入後、祭りは終わります。

平成17年10月撮影

                                                 

上田井の春日神社の祭り(昔話)

春日神社の祭りは幟を立つだけのものであったが、土地の人々が「ドブ祭り」と称しているように、道行く人々を呼び込んで飲酒をすすめる風があったといい、また宵宮には個々の家々から竹筒や銚子に甘酒を入れて、これを持って春日神社にお参りし、賽銭箱の前に置かれていた壺の中に、この甘酒をあけて帰ったという。この習俗はかなり以前に途絶えてしまった模様であるが、昭和28年の水害までは、高張提灯を立て続けてきたということで、田井の人々は「まとい祭り」とこれを呼んでいたそうです。

(注)上田井の春日神社は明治40年9月に松原王子神社に合祀され、現在では宅地化されて神 社の痕跡は残っていません。しかし、吉原祭りの時期にはその付近に「春日大明神」の幟が立てられます。
                             祭り関係の記述は美浜町史を参考にしました。



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