シオン[キク科]

宿根草。根を煎じてせきどめとする。平安時代、女官の秋の衣服を紫苑色が飾った。花は『源氏物語』六条院の秋好む中宮の庭を彩る。『今昔物語』には、亡父を忘れないために墓にシオンを植える男の説話が載る。漢名の一つ、返魂草の影響か。背丈を超えて育ち、直径の3cmほどの花が群開。一部で野生化しているが、原産は中国。 

9/22  美山村越方橋  Optio330 
 

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