６日目　2016年1月6日（水）

このホテル３日目の朝食。6時半過ぎに行ったら、ツアーの人は誰もいなかった。一人で食べ、半分以上食べ終わった頃、島根の人がやってきて、そのうちに後の2人も来た。昨日の自由行動の様子を互いに話し合った。彼女たちは、添乗員さんとギャラリーラファイアットに行き、その後、どういうわけか地下1階の場所で座って待たされたらしい。添乗員さんがどこへ行ったのかも知らされず40分も待ったという。そして、デパートの中は見ず、そのまま外へ出て、食事に行った。そこは自分で料理を選び、会計を済ませて食べるシステムで、日本でいう「めしや」のような所。美味しかったらしい。そして、バスに乗ったが、運転手に騙されて目的の所とは違う所へ行ってしまい、地下鉄に乗った。しかし、地下鉄に2人が乗り損なってしまった。まあ、そこは先行組が次の駅で待っていたので大事には至らなかったらしい。しかし、パリの地下鉄は、ドアに人が挟まりかけても開けてくれず、すぐに発車してしまうので危ないと思ったという。その後、シャンゼリゼ通りのヴィトン本店に入り、その前にある老舗カフェの「フーケッツ」で高いコーヒーを飲み、優雅な気分に浸った。その間、またもや添乗員さんは消え、どこかで香水を買っていたらしい。ツアー自由行動日なので、添乗員さんが客の世話をする必要はないのだが、大阪の人は、ギャラリーラファイアットの品物を見たかったのに、待たされて気分が悪かったと言っていた。でも、私のように自分で行動するつもりがなかったのだから、そう文句もいえないだろう。そして、ホテル近くのレストランで生カキ、生ムール貝その他を食べ、一人5000円分くらい支払った。ツアーに初めからついている食事はそんなに美味しくないが、自分たちで食べたこの日の食事は2回とも美味しかったそうだ。ちなみに、大阪の人は、お腹の調子が悪かったので、貝類は、食べなかったそうだ。そんなことも彼女にとっては面白くなかったのだろう。そして、私がこの後、近くのマルシェを見にいくというと、彼女達も行きたいというので、外が明るくなり始める8時半にロビーで待ち合わせをすることにした。

8時半にホテルを出ると、外はまだ薄暗かったが、通勤の人たちが大勢歩いていた。学校は何時に始まるのだろうか。この暗さでは、まだ通学は危ないだろうと思った。南の方へ６００ｍ程歩くと、マルシェらしい屋台が見えてきた。近づいてみると、野菜果物を売っている店と、魚を売っている店がくっついて、アジア系の男女2人とと白人の男性1人が店を出している様子。もっと店がたくさん出ているものと予想していたので、がっくりきた。しかし、買いにきている客が数名いたし、並んでいる品物もよく見る野菜や知らないものもあって面白い。そして何と言っても魚の並べ方。細かくした大量の氷の上に、魚をオブジェのように、また泳いでいるように、わざと体を曲げて並べている。日本では見られない光景だ。一応マルシェを見たということで、全員満足してそこを後にした。ブローニュの森が隣に見えたが、どんどん車が高速で通る幅の広い道路を横切るのはできそうもなかったし、時間もなかったのでホテルに戻った。ホテル直前に小雨が降り出した。9時過ぎだった。








ロビー集合時刻は10時だった。スーツケースを自分で運び、全員揃ってバスに乗ってシャルルドゴール空港へ。途中、11月のテロ事件があったサッカー場が右に見えた。ずっと雨が降っていた。パリ観光は雨で苦労するかなと心配していたが、何とか持ってくれた。そして、旅行中パリでは悪い事件は起こらず、テロの影響で観光客は激減し、どこも空いていて観光しやすかった。今回の旅行については、、最後まで母が心配していたが決行した。街の中では軍の兵士が見守り、色々な所で荷物チェックが行われていた。私としては、フランスの威信にかけても再度のテロを許すはずがないと思っていた。かえって他の国より安全なくらいではないかと思っていた。

関空からの航空機が遅れ、出発は1時間半も遅れた。しかし、出発が遅れただけで、飛行は順調で関空に無事昼過ぎに着いた。帰りの便は行きと違い、ほぼ満員で、私は連日の睡眠不足で、機内ではほとんど寝ていた。そのため、時差ぼけを感じずに、翌日出勤し仕事ができた。ちなみに2回目の食事が出されたのは到着前1時間を切っていて、その頃には目を覚ましていて、しっかり食べることができた。