2000/02/09 (水)  「東南アジアにおける少女買春」

 全くもって日本の恥である。今日の夕方のニュースで放送されていた。場所はタイ北部の町、確かメーサイとカンボジア・プノンペン郊外。客は日本人旅行者。買春ツアーなるものもあるらしい。少女達は12才〜14才。ベトナムから売られてきた。100円程度で買われている。安宿に残されてるノートには旅行者達の、「処女・・人とやった」「顔を平手で20発やってやった」「反抗しやがった、あのガキ」など、とんでもない記述が残されていた。いまだにこういう輩がいるのだ。少女達が餌食になるのは、客にとって、エイズが怖いからとか、処女がいいとか色々理由はあるのだろうが、許されるべきことでは決してない。HIV陽性になっていくあわれな少女達。こんなことになるのも、アジアの貧困はまだ根深いものがあるということ、貨幣価値に大きな差があること、一部の日本人の恥ずべき感覚からきている。こんな男達は、女性の人権に対する意識もきっと低いに違いない。
 先日、NHKで宮尾登美子原作の「櫂」というドラマを見た。土佐の芸妓紹介業の妻が主人公。芸妓紹介業を、夫は貧しい人たちを助ける仕事であるといい、妻は悲しい女たちをつくる仕事だと思う。夫婦はやがて別れ、妻はミシンを踏むことによって自立していくという話であった。この話は今のアジアに通じるものがあると思う。
 インドなどでは、先進国の援助などを得て、女性の識字率を高め、縫製などの職業訓練に努力しているという話を聞いたり読んだりしたことがある。確か元朝日新聞編集委員の松井やよりさんの本に書かれていた。
 日本人の一部男達、あなた達には良心はないのか!