2000/03/17 (金)  「携帯電話」

県立高校入試発表。うちの学校は全員合格。午後、卒業生7人が晴れ晴れとした顔でやってきた。そのうち3人が学生証明書を発行してくれと言ってきた。旅行でもするのかと思っていたら、携帯電話を買うのに必要とのこと。そういえば最近新聞広告で学生がドコモの最新モデル新規購入の場合は5000円安くなると書いていた。今の子は高校生ともなれば、ほとんど携帯を持っているらしい。私が携帯を持ったのは約1年前。便利なのはわかっていたが、基本料金だけで3500円以上、電話料金も普通より高いと聞き、二の足を踏んでいた。それに大して必要に迫られていなかった。それでは何故去年買ったのかというと、理由の第一は高校入試の合格発表を見に行き、学校へ結果連絡するためということだった。一斉に連絡するため、もし携帯がなければ公衆電話を探して並ばねばならない。そして第2の理由は契約台数からいうと日本人の約半数が携帯を持っていることになるとマスコミが報じたからだ。我が家では誰もまだ持っていなかった。「こういう時代になったのだから、お前も持てよ」と今年71歳の父に後押しされた。それで、ようやく携帯を持つことになった。持ってみて初めて便利さを実感した。待ち合わせ、買い物の依頼、職場からの私用電話と携帯は活躍している。1994年の冬に香港へ行ったとき、香港の若い人たちが今となってはとてつもなく大きいと思える黒い携帯を手に持ってデートしてるのを見て変だなあと思った。日本の若い人たちは、まだ都会でさえそういうことはしてなかった。その後しばらくしたら日本でも急速に普及した。今は若い人で持っていない人を捜す方が難しいくらいだ。すねかじりの高校生が携帯を持つなんてぜいたくだと思っていたが、仕方のないことなのかもしれない。ところで高校生は平均して1ヶ月にどれくらいの金額を親に払わせているのだろうか。アルバイトをしてすべて自分で払っているなんて子はほとんどいないと思えるのだが。