2000/03/02 (木)  「アンナと王様」

毎月1日は映画の日ということで1000円で観られる。昨日「アンナと王様」を観た。昨年11月、近くに映画館ができたが、これといって観たいと思う作品がなかったので、ここの映画館へ行くのは2回目である。ジャンヌダルクを観たいと思ったが来なかったし。「アンナと王様」はユル・ブリンナー主演の「王様と私」など題は違うが同じ原作からこれまでにも何回か映画化されている。アンナ役はジョディ・フォスター、王様役はチョウ・ユンファ、20世紀フォックスが7000万ドルをかけた大作、ということで期待して行った。最初ジョディ・フォスターの顔が大写しになった瞬間思ったのは老けたなあということ。確か私より1才下である。老けるのは当たり前か。彼女はタクシードライバーという作品で12才頃から出ていて、女優休業でエール大学を卒業した後、復帰後もよい仕事をしている。「羊たちの沈黙」でのきりっとした表情など記憶に残っている。最近、未婚の母になったということでも話題をよんだ。さすがジョディ!と思った。チョウ・ユンファは80年代香港のスーパースターだったということは知っていたが、私は深夜放送で1回ちらっと観たことがある程度である。香港の俳優は男前が多いが、この人はそうでもないと私は思う。丸顔すぎる。でも昨日この映画を観て「大きな人だったんだ!」ということがわかった。彼がこの映画に起用されたのは、この背丈の大きさ、英語がしゃべれること、年齢、アジア人ということで彼以外に適役はいないと思う。映画制作はタイ王国の反対で、タイ国内ではロケが許されなかったので、マレーシアでセットを組んだということだ。私はタイに行ったことがあるが、画面上で観る限り、忠実に再現されていたと思う。映画はセット、衣装の豪華さ、側女の引き裂かれた恋愛、アンナと王様の秘かな思いなど、楽しめる場面が散りばめられており期待していた通りであった。ジョディは相変わらず意志の強い素敵な女性を演じていた。ただ、女性好みの映画なのか、観客は女性が圧倒的だった。男性はこういう映画はあまり好まないのだろうか。