2000/07/27  「ポンペイ最後の日特別展、空中庭園、海遊館」

 また、大阪へ行って3ヶ所を見てまわった。梅田北にあるスカイビルへ行き、まずポンペイ最後の日特別展を見た。この前、テレビの毎日放送でこの展覧会と実際のポンペイを紹介する1時間ほどの番組を見てこの展覧会のことを知り興味をもった。ローソンで1000円の前売り券を買っておいた。当日券は1200円だった。西暦70年くらいだったと思うがイタリア、ナポリに近いベスビオ火山が大噴火し一夜にして姿を消した古代文明都市。それを掘り起こしたものだ。ミイラの状態で埋まっていたのだろうか。プラスチックで型をとった人や犬の模型が何体か展示されていた。女性の模型は宝石が入った袋をにぎりしめたままだった。説明によると、宝石をとりに行って逃げ遅れたらしいとあった。この女性は宝石が何よりも大事だったのだろうか。今でもこんな女性はいるかもしれない。火事なんかでは逃げるが肝心。命あっての物種というものだ。壁画や銀の食器などを見ると、高い文明を持っていたことがわかる。細かいモザイク画、大理石でできた飾り物、お産のときの鉗子、・・・その頃の日本と比べてみた。出口のところに店があってパンを買った。これは当時のレシピをウエスティンホテルのシェフが再現したもの。無発酵チーズパン(230円)と無酵母パン(80円)。説明に最近イースト菌は健康によくないと言われていると書いていた。食べるとチーズパンは今のパンと比べてみても遜色なかった。無酵母パンは膨らんではいたが中が空洞になっていて、固かった。
 そのビルにある空中庭園に行った。入り口のところで雑誌の撮影をしていた。秋服を着たモデルがポーズをとっていて、一定のリズムをとりながら体をなめらかに変化させていた。モデルは若くて、背が高く、顔が小さくて綺麗で首も長かった。ここの入場料は前売りで630円。外が見えるエレベーターで35階まで行き、長くて急なエスカレーターで40階まで行った。私はこの名前から本当に花や樹を植えている庭園があるもんだと思っていた。しかし、どこにもそんなものはなかった。名前と実体が一致していない!。おまけに雨だったので屋上に出られなかった(傘をさしては出られないと係りの人に言われた)。入場料高すぎ!
 そのビルの地下一階にある滝見小路という食堂街へ行った。大正末期から昭和初期をイメージしたつくりになっていて、ハイカラめしとわらび餅アイスのセット(650円)を食べた。何かと思ったらハヤシライスだった。この店は明治元年操業の老舗の甘みやさんでわらびもちはねばりと弾力性があって美味しかった。きなこは丹波の黒豆を店内の石臼でひけるようになっていた。香ばしい香りがした。
 地下鉄で海遊館まで行った。入場料は2000円。オープンしたての頃行ったことがあった。10周年の旗がたっていた。前に行ったときはすごい人だったが、雨で平日のためか人はそこそこで、じっくり見ることができた。じんべいざめの遊ちゃんが死んだということだったが新しい遊ちゃんが6月末に入っていた。ここでのヒットはクラゲ。ふわふわしてカラフルなものもあり、可愛かった。周りが暗くてそこだけライトアップしているためか、透明で幻想的な感じがした。心が癒されるようで飼ってみたいと思った。帰りはそこから市バスに乗って難波まで戻った。地下鉄よりは時間がかかると思ったが、足が痛くてもう歩きたくなかった。地下鉄の駅は遠くて乗り換えもしなくてはならなかったから。本当に予想より時間がかかり、思っていた電車には乗れなかった。 電車内は勤め帰りのサラリーマンが多かった。平日に出かけるのは久しぶりで、ふだん見かけない服装の人々を見て少し嬉しかった。    終わり