2001年2月26日 月曜日   丸正百貨店の思い出

和歌山県民なら誰でも知っている老舗百貨店の丸正が自己破産を申請した。
子供の頃は、毎年、中元とお歳暮のシーズンにだけ連れて行ってもらえた。
その頃は人・人・人という状態で大変繁盛していた。
デパートへ行った時だけ、リカちゃん人形の服を買ってもらえた。
誕生日でもクリスマスでもなかった。
だから服選びは真剣なものだった。
親が下の方で贈り物を選んでいる間、5階のおもちゃ売り場へ直行し、ずっと品物を見ていた。
子供の頃で一番ワクワクした時間だった。
自分からおもちゃ売り場で自由に放してほしいと言った。
人が大勢いたのに、はぐれなかったのが不思議である。
親と約束した時間、場所を守っていたのだろうか。
リカちゃん人形にハマっていたのは小学校の3年生くらいまでだったと思うが。
私は物がほしいとせがんで暴れたり、はぐれたりといった事が全くない子供だった。
あと、丸正の大食堂には懐かしい思い出がある。
チケットを買って席が空くのを待つ。
10人がけくらいの大きな丸テーブル。
オムライス、チキンライス・・・何故かお子さまランチは食べたことがなかった。
オムライスより値段が高かったと思う。
子供なりに経済的な事を考えてオムライスと言っていた。
でもホントは旗が立ったお子さまランチを食べてみたかった。
なんか色々思い出があったデパートが閉まるとなると寂しいものだ。