2003年2月23日   京都出張

22日、「新中学校学習指導要領に基づく学習の評価」の在り方に関する特別研修を受けた。朝、御坊駅6:07に乗り、日根野で特急はるかに乗り換えたら京都に9時に着いた。地下鉄の乗り換え口まで距離があった。烏丸御池で乗り換え東山に着いたのは9時半。そこから10分ほど歩いて京都会館まで行った。会場に着いたら知っている先生に大勢会った。和歌山といっても日高管内から来られている先生の割合が多かった。
午前は総論。西日本から900名の参加。午後はバスのピストン輸送で京都大学総合科学部へ。そこで理科分科会に参加した。150名ほどの参加らしい。実践報告が2例紹介された。刺激を受けた。質問の内容を聴いているとそれぞれ苦労されているなぁと感じた。本当にこんな場合どうしたらいいのだろうかと思える質問ばかりだった。答えもはっきりしなかった。5時で会は終わった。
その日は、自費で四条河原町、高島屋の真ん前にある京都セントラルインにネットで予約していた。安さに惹かれて5000円(税別)でシングル予約していたがツインの部屋だった。高島屋が8時まで開いていたので7階で和食を食べたあと、ブラブラした。カネボウの落ちにくい口紅とソフィーナのファンデーションを買った。やっぱりヴィトンは賑わっていた。エルメス、ティファニーはちらほら。ロエベは客はほとんどいなかった。雨が降っていたし、疲れていたのでそのままホテルに戻った。多分10時前には眠りについていたと思う。だが、途中、寒さで目が覚めた。エアコンのスイッチを探したが見つからなかった。ツインだったのでもう一枚の掛け布団を重ねた。しばらくしてまた目が覚めた。部屋は4階奥の方だったが、繁華街の方から大声で歌っているのがよく聞こえた。それから救急車。雨だったから多分これでもましな方だったのだと思うが騒音は予想通りだった。しかし前日の睡眠不足のためか、まあまあ眠れた。
23日、6時過ぎに、目が覚めた。今日どこへ行こうかとガイドブックを見て考えていた。どこもそんなに早くホテルを出ても入らせてくれない。それで8時半頃、チェックアウトして、ホテルにあったコインロッカー(なんと100円)に荷物を入れて、近くで朝マックした。そしてバスに乗って国立近代美術館に行った。ちょうど開館時間の9時半に着いた。ウイーン美術史美術館展をやっていて、これはついでにぜひ見たいと思っていた。青いドレスの王女マルガリータを見たかった。ちょうど昨夏、プラド美術館でピンクのドレスの王女マルガリータを見たからだ。プラドのものより絵は小さかったように思う。青いドレスのマルガリータの隣に展示していた王子の表情が可愛かった。でもマルガリータの方がずっと有名なのだ。この王子は早世していて、王が跡継ぎを作るために王子の婚約者と結婚して、それで生まれたのがマルガリータである。
ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス
「青いドレスの王女マルガリータ」
1659
王女マルガリータはスペイン・ハプスブルク家フェリペ4世の娘で、 後にウィーン・ハプスブルク家のレオポルド1世の后となった。 この肖像画は、王女が8歳のときにウィーン・ハプスブルク家への贈り物として、 宮廷画家ベラスケスによって描かれた。 ベラスケスは王女マルガリータの肖像画をいくつか残しているが、 この作品はなくなる1年前に制作されている。
アルブレヒト・デューラー
「若いヴェネツィア女性の肖像」
1505
女性の頭の上方にデューラーのモノグラムと1505年の年記があり、 作者2度目のイタリア旅行(1505年−1507年)中に描かれた作品。 小さな画面の中に、ブロンドの髪、瞳、唇などを陰影豊かに精緻に描き、 白い肌も美しい。 微妙な変化をつけた温和な色彩には初期ヴェネツィア絵画の影響も見られるが、 旅行中に知り合った女性の人柄や気品までが今も見る人に伝わる、 デューラーならではの肖像画といえよう。

その後、4階へ行った。並河靖之、七宝焼き展を観た。七宝焼きはペンダント等よく観るが、この展示物についてはとても感動した。色の美しさ、柄の繊細さ。マルガリータよりこれらを観てよかったと言ってよいだろう。11時40分に美術館を出たときは少々疲れていた。しかし、そのまま琵琶湖疎水沿いに東の南禅寺の方へ歩いて行った。南禅寺は学生時代と会社員時代の2回は行ったことがあると思う。水路閣を見た記憶があるからだ。しかし石川五右衛門で有名な三門の記憶がなかった。道沿いに高級そうな料亭が並んでいた。どこかで湯豆腐を食べようと思った。とにかく南禅寺まで行った。三門に登るには500円も要った。高い気がした。それから方丈へ行き(入場料500円)、虎の子渡しの庭、狩野探幽。狩野元信の襖絵を見た。狩野探幽の水飲みの虎が有名らしいが、暗く、はっきり見えなかった。襖絵は修復をしていないのだろう、かなり古い感じがした。
三門 三門から見た風景
水路閣 虎の子渡しの庭

また、もと来た道を戻り、平安神宮大鳥居前の食堂「今昔」で湯豆腐定食(1700円)を食べた。かやくご飯、天ぷら等がついていた。この店はかやくご飯も売りにしているみたいだった。
バスで四条河原町のホテルに荷物をとりに戻り、ホテルの真下にある阪急電車で梅田まで行った。紀伊国屋で頼まれていた美術の評価の本を購入し、ヨドバシカメラでノートパソコンの新製品やらバッグの類をチラリと見て、心斎橋へ行った。ユーロ高で翌日からヴィトンなどのヨーロッパブランドが値上げ。人の並び具合を見にヴィトンに行ってみたら予想どおりだった。とても並ぶ気にならず、その場を離れた。近くのシャネルなどはそんなことはなかった。しかし、最近のヴィトンブームは変な感じだ。着ている服とバッグの釣り合いがとれていない人が多すぎる。「猫も杓子もヴィトン」の状態だ。ヴィトン持っていてもおしゃれじゃない人が多すぎる。
天王寺の近鉄にも寄ってみたが同じようにヴィトンは並んでいた。結局あちこち見たにもかかわらず服やアクセサリーは買わず、天王寺駅アイスクリームを食べ、「お食べ」を買って帰った。