大塚国際美術館(徳島県鳴門市) 2024年9月4日(水)

出発まで:
5月のトルコツアーの際、参加者の方から大塚国際美術館が良いとの話を聞いた。存在は知ってはいたが、本物を真似て陶板で創っているということで、それほど行ってみたいとは思っていなかった。とは言いながら、NHKの紅白歌合戦で米津玄師がそこから中継して「Lemon」を歌ったときは、なんて幻想的な空間だろうとは思っていた。他人の意見を参考にしてみてもいいだろうということで、行ってみることにした。そこで、行き方を調べてみたが、個人で行くのは難しいと感じた。それならツアーはどうだろうということで、阪急交通社のトラピックスとクラブツーリズムで見つけた。トラピックスはホテルランチバイキング付きで現地3時間、クラブツーリズムは美術館で自由昼食を含む現地5時間。一人参加なので自由昼食の方が気楽で良いと考え、クラブツーリズムに申し込むことにした。ツアー日は、その日から一番近い日、集合場所は天王寺駅ちかくの「てんしば」を選んだ。

当日:
集合時間ぎりぎり間に合うはずのJR始発で出発した。おおよその日程は以下の通りである。
5:11 発
6:14 和歌山着
6:20 和歌山発
7:30 天王寺着
7:45 日本交通ツアーバス 天王寺公園入口「てんしば」発 
8:05 JR難波&難波OCAT発 (実際は乗客トラブルで8:15) ほぼ満席
9:30 淡路SA着
9:50 淡路SA発
10:40 大塚国際美術館着
15:50 美術館発
16:40 淡路SA着
17:10 淡路SA発
19:00 天王寺公園着
19:37 JR天王寺発 和歌山乗換
22:04 着

美術館入口は、外界とつながっているが便宜上は地下。
美術館は山の中に建っているらしい。
私が利用した地下2階のレストランも、実際はモネの蓮池を模した庭に面している。
多分、建物の一部が山の中に造られたのだろうと想像する。
入口から長いエスカレータを上った階が地下3階。
真正面がNHKで中継したシスティーナ礼拝堂。
そこに立っていた美術館のガイドさんが、11時からガイドをして下さるということで、その付近で待つ。
その女性ガイドさんは、スラリとしたおしゃれでいい香りがしていた。
約1時間、地下3階と地下2階の主な作品をわかりやすく説明して下さった。
下調べをしていたレストランが地下2階だったので、そのままレストランに行き、ヴィーナスカレーを食べた。
見ていなかった地下2階の作品をざっと観た後、地下1階に上がった。
ちょうど午後1時からのガイドが始まるところだった。
ガイドの時刻を確認していなかったのに説明を受けることができ、ラッキーだった。
そのガイドさんは、地下1階のみだった。
説明が終わり、観ていなかった作品をざっと観た後、1階と2階を観た。
地下3階に戻り、売店でポストカード4枚と最後の晩餐のファイルとゴッホの夜のカフェテラスを描いた缶入りのお菓子を買った。
ポストカードの1枚は、日本人実業家の山本顧弥太(こやた)が買い、戦争で焼失したゴッホのいわゆる「芦屋のひまわり」
ゴッホは生涯で7枚のひまわりを描き、その1枚が一時でも日本に存在したことを私は知らなかった。
購入をお願いした武者小路実篤と山本顧弥太と一緒に写る写真を元に再現したらしいが、背景の濃い青がくっきりとひまわりを浮き立たせて美しかった。
現存しないのが本当に残念である。
ちなみに当時の購入価格は2万円。現在に換算すると2億円くらい。
まだゴッホが今ほど有名ではなかったので、この価格で買えたらしい。
ダヴィンチの「最後の晩餐」は修復前と修復後を比べる意味で、それぞれ買った。
修復前の物では、それまで何度も塗られたため、裏切り者のユダが元々持っていた銀貨の袋がなくなってしまっていたらしい。
かなり疲れたので、集合までの約1時間を地下3階のスクロヴェーニ礼拝堂とシスティーナホールで過ごした。
どちらも座るところがあったからよかった。
5時間フリーは、普段ウォーキングをしている私でもかなり疲れた。4時間でいいかなと思う。
ここにある作品の本物は観ている物も観ていない物もあるが、ガイドさんの説明で新しく知ったことも多々あったり、これから観てみたい作品の予備知識を得たり、大きさを感じることができた。行ってよかったと思う。