はじめての八重山諸島4島めぐり 2024年12月10日(火)〜13日(金)
初めて阪急トラピックスツアーを利用した。第一の決め手は、関西空港発午後便ということ。これなら地元の駅から余裕を持って電車で関空まで行ける。帰りも夕方には自宅に着ける。9月の時点で出発確定が出ていた12月10日(火)発なら、気候的にも暑くない。また4日間平日なので人混みもないだろうということで予約を入れた。
出発が近づくにつれ、毎日現地の天気をチェックしていた。晴天は期待できないし、予想外に寒いかもしれないと思った。出発当日の朝、ウインドブレーカーを荷物に追加した。これが確かに正解だった。現地ではほとんど長袖のシャツにウインドブレーカーを着て過ごした。少しの間だが日差しが照ったときだけ、シャツだけになったが、ほとんど薄曇りで小雨もたまに降った。
12月10日(火)
朝8時の電車で地元を出発した。よくトラブルが起こる阪和線に備えて早めに出発したのだが、問題なく10時頃には関西空港に到着した。ゆったりと過ごし、11時過ぎ、早めの昼食をとった。551蓬莱で海鮮焼きそばとミニチャーハンのセットを食べた。
集合場所近くの席に座っていたら、トラピックスの係らしき男性が立ったので、早速手続きをしに行った。手続きの後、ツアーは何人か尋ねたら私一人とのこと。驚いた。どうやら、他の空港から集まってくるらしい。それでその男性に「仕事が早めに済んで良かったですね」と言ったら、笑っていた。
JALのカウンターに行き、チェックインを済ませ、荷物を預けた。私が乗るのはJTA(日本トランス航空)機だが、系列のJALでのチェックインとなる。機内に持ち込める大きさのスーツケースだったが、到着後急がなくてもよいので預けることにした。
大阪の高校生の修学旅行団体がいて騒がしかったので、隣の出発口で待った。14時定刻通り離陸した。機内は満席。3列並びの真ん中だったので、空いていれば端の席と変わってもらいたかったが、無理な話であった。那覇空港に16:15着陸。乗り継ぎロビーには16:25到着。ほぼ予定通りだ。1時間ほどその周辺で過ごし、17:35石垣島に向けて出発した。
約1時間で石垣空港に到着。預け荷物を受け取り到着口を出ると、正面にツアーガイドさんとタクシーの運転手さんが待っていてくれた。やはり旅行者は私一人だったので、ホテルへはタクシーでの移動となった。ガイドさんと少し話した。関空からはやはり私一人だが、1時間後、伊丹から7名の方が来るとのこと。このツアーは初日の夕食がついていない。それで私もどうするか聞かれたが、昼食の分量が多く、お腹が空いていないので大丈夫と答えた。カロリーメイトも持っていると答えておいた。空港からホテルまで20分くらいかかった。車内で運転手さんと話したら、このツアーは全国から集まってきていて、早い人は昼過ぎに着いているとのこと。そうするとホテルの部屋に入れないらしい。
後で聞いた話だが、仙台から来ていた人たちがそうだったらしい。彼女達は、早めに着いて街へ出て、土産物を物色し、すでに送ったとのこと。当然、夕食も街のレストランで済ませていた。これも後でわかったのだが、関空便と伊丹便は初日の到着が遅く、最終日の出発が早かった。何か損した気分だ。
アパホテル石垣島には19:40到着。このツアーは一人参加も同じ料金であった。部屋はシングル。普通のビジネスタイプだ。改装したてで50インチ以上の大型テレビが良かった。また、フロントロビーで様々な飲み物やソフトクリームを自由に飲食できるのも良かった。ツアー客30人のうち半分はアパホテル、半分はランクアップのアートホテル。一人参加は私を含めて4人。一人参加は必ずアパホテル指定だが、複数参加の人は一人15000円追加でアートホテルを選べた。このホテルは元ホテル日航で大浴場付き。但し、繁華街から少し離れている。アパホテルからは車で10分程。アパホテルは繁華街に近く便利だった。
12月11日(水)
朝はいつも通り早めに目覚めた。前日の夕食がカロリーメイトだけでお腹が空いていた。朝食場所が狭いように感じたので、開店6:30になる前に朝食場に行った。点心とゴーヤチャンプルが好きなので、それらをメインに適量を食べた。バイキングだからといって食べ過ぎると後で影響が出るので、それは気をつけている。
7:50ホテル前に集合。このとき初めてツアー客と顔を合わせた。ガイドさん誘導の元、歩いて港まで行った。
8:30 高速船で40分の西表島大原港に着く。海は穏やかで途中の島もよく見えた。予定では仲間川のマングローブクルーズとなっていたが、潮の干満時刻を考えて、先に由布島へ行くことになった。この時間は干潮であった。クルーズするには水深が浅すぎて危険であること、また、由布島へは水牛車に乗って渡るために干潮である必要があるとのことであった。
水牛車に乗るのは初めてで、楽しかった。牛使いのおじさんが三線を弾きながら歌ってくれるのもよかった。途中で排泄したりするのも面白かった。
11時に島のレストランで昼食をとった。人数によって案内される場所が違ったので気を遣わなくて良かった。一人参加4名集まった。男性2名と女性2名。食事中、その女性と話をよくした。今までの経験では、どの席で食べるのか思案することが多く、それがイヤで最近は一人参加限定のツアーに参加していた。今回のような形式だと、本当に気楽で良いと思った。
昔、西表島でマラリアが流行ったとき、島民が避難場所として由布島に疎開したそうだ。マラリアが収まり、島民達は西表島に戻ったが、一人のおじいが残って島を観光地化するために亜熱帯植物を植え、水牛を台湾から連れてきたそうだ。他の人たちは、白い目で見ていたそうだが、そのおじいの目論見は大当たり。観光の目玉になった。
由布島は亜熱帯植物園となっていて、珍しい蝶のハウスもあった。また大人しめの水牛と触れ合え、ツーショット写真を撮ってもらえた。価格は少々高めだったが、写りが良かったこともあり記念に買った。
水牛は雄も雌も車を引くが、雌が引く車は小さかった。私たちは2グループに分かれてちょうどだったので、15人乗りだった。ガイドさんが言うには良い雄の水牛らしい。良くない水牛に当たるとなかなか進まないこともあるそうだ。
11:50集合し、再び水牛車に乗った。今度の牛使いは女性だった。同じように三線を弾き歌ってくれた。こんな大きな水牛を女性が扱うのは凄いなと思った。
12:10、バスに乗り、仲間川マングローブクルーズ乗り場まで行った。船に乗ると、船長さん自らマングローブなどについてガイドをしてくれた。途中、小雨が降り、船内にも降り込んできた。満員でもなかったので、皆、内側に移動して雨を免れた。
13:40、約1時間のクルーズを終えた。
14:00、大原港を高速船で出発、14:40竹富島の竹富港に着いた。ちなみに石垣島は石垣市、西表島や小浜島などの離島は竹富町。竹富島は当然、竹富町。竹富島の役場は石垣島の港にある。離島の島民が集まりやすい場所を考えると石垣島らしい。
写真でよく見る赤瓦とサンゴでできた家並みの竹富集落を散策した。着いたのが遅かったので三線と太鼓のショーが終わったところだった。残念。このショーは1日に3回やっているそうだ。名物のシャーベットを200円で買い、食べながら歩いた。コロナ前は100円だったが、200円に値がりしたそうだ。塔の上から眺めると、写真でよく見る風景が見えた。
17:00、竹富港を出発。17:15石垣港に到着。夕食のレストランへバスで移動。石垣牛とアグー豚と島野菜ののしゃぶしゃぶなど。舞台があり、食べながら三線と歌を聴いた。
土産物売り場が併設されていたが、何も買わなかった。
19:00レストランを出発し、ホテルには19:30頃到着。
12月12日(木) 3日目
午前中フリータイム。ツアー参加者の中に、ちゅらさんロケ地の小浜島へ自分たちで行く2人組がいたが、その他の人たちは買い物を計画しているみたいだった。私も買い物と決めていた。店が開く時間に合わせて朝食をゆっくり食べた。繁華街までは港沿いの道を10分程歩くだけで行けた。泊まったホテルの立地は最高だった。ユーグレナモールで家族向けのお菓子やTシャツなどを買った。自分用には島で一番大きな730交差点近くの店で、アロハシャツ、ピアス、ネックレスを買った。値段が手頃で見た目も気に入ったもので、ピアスはその後よくつけている。その後、宝石店でブラブラ鑑賞したりしていたが、特に買いたいものはなかった。
730交差点には730記念碑があった。アメリカ統治から日本に返還された6年後の1978年7月30日、道路交通法が変わり、車の通行が右側から左側になった記念に設置されたらしい。
ガイドさんおすすめの「島そば一番地」まで歩いていった。時間が早かったためか客は少なかった。島そばと島豆腐を注文した。島そばは、あっさり味で具も少なめ。島豆腐はまろやかな弾力性がありとても美味しかった。食べているとそのうち客が増えていき、同じツアーの人たちも入ってきた。
12時半頃にはホテルに戻った。部屋で一休み。
14:00、ツアー出発。バスで川平湾まで行き、グラスボートに乗った。船長さん自らガイドをして下さった。その話を聴きながらサンゴや魚をのぞく。和歌山県の白浜や串本でグラスボートからサンゴを見たことはあるが、そこではミドリサンゴしかないので、今回カラフルなサンゴが見えることを期待していた。
。ここでは、たまに赤いサンゴを見ることができたが、やはり、サンゴの白化はすすんでいるようだった。小さな青っぽい熱帯魚やクマノミが見えたときは、全員で喜んだ。約20分間の乗船時間だった。歩いて高台に上り、川平湾を眺めた。
石垣やいま村へ行った。(15:45〜16:50)
ここは、八重山地方の古民家を集めている。バスが着いたのが15:45だった。ちょうど最後の音楽演奏が終わったばかりだった。残念。観光客が家から出てきて、演奏者が三線や太鼓を片付けていた。
網に囲われたリスザルの森に入った。リスザルは体全体が黄色っぽく頭が黒色、小さくて大人しいので、気軽に触れた。うじゃうじゃ集まっている感じが可愛かった。
カンムリ鷲が1羽いたが、道中たくさん見たので「ふーん」という感じ。今回の旅は小雨が多く、そのため電柱の頂上にいてえさをねらっているカンムリ鷲が多いとバスの運転手さんが言っていた。こんなに多いのは珍しいことらしい。
監視のためのアンパル塔(遠見台または遠見番所)に上ってみた。昔、のろしを上げて報告したらしい。
日が暮れようとしていた17:10頃、鍾乳洞に入った。意外と中は広かった。一部ちょっと変わった感じの派手なライトアップがされていた。皆どんどんほとんど立ち止まることなく歩いたので20分程で外へ出た。鍾乳洞の中は意外と広かった。この鍾乳洞は、学術調査でどこかの大学の先生が見つけたそうだ。この辺は珊瑚礁の島だから、まだ見つかっていない鍾乳洞があるかもしれないとガイドさんが言っていた。確かにそうだろう。
鍾乳洞を出たところにあるレストランで夕食。牛焼肉、名物魚グルクンの唐揚げ、煮物等を美味しく完食した。
18時半、そこを出発し、35km離れたホテルに19時戻った。
ホテルのロビーで同年代の女性4人でアイスクリームやジュースを食べながら、午前中にしたことを報告しあった。仙台から来た2人組から聞いた小浜島での様子は面白かった。レンタサイクルを借りるつもりが、あまりにも風が強く、急遽レンタカーにしたそうだ。小浜島は観光客が誰もなく、土産物屋もなく、さびれていたそうだ。でも彼女たちは、ちゅらさんを見ていたので実際その地にに行って満足げであった。一人参加で仙台から来た彼女は港へ行き、おにぎりを買って昼食にしたそうだ。ほとんど部屋にいたみたい。
12月13日(金) 4日目
関西空港と伊丹空港組はホテル7:30出発。ツアーの中では一番早い便だ。初日は遅く、帰りは早いというわけだ。
石垣空港に着いてガイドさんやツアーの人たちにお礼とお別れの挨拶をした後、単独行動をした。パイナップルケーキを見つけたので土産に買った。台湾で初めてパイナップルケーキを食べて以来、家族全員大好きだ。
石垣空港を8:55に出発し、9:55に那覇空港に着いた。那覇空港では時間があったので、富士家のぜんざい(アイス)を食べてみた。初めての冷たいぜんざいだ。
那覇空港を11:25に出発し、13:15関空に着いた。ぜんざいを食べたせいか、お腹がすいていなかったので昼食を食べずに帰宅した。
初めての八重山諸島めぐり、台湾に近くても国内は国内。言葉も通じるし、いざ家族に何かあってもすぐ帰ることができる。円安など気にしなくてもよいし、第一、冬なのに暖かい。ツアー料金も比較的安く楽しめた旅行であった。また、奄美など他の島めぐりをしてみたいと思った。
