1994年12月28日

疲れていた。それでも、朝10時頃ホテルを出て、九龍パークの西側の通りを南に向かって歩いて、九龍南端の香港文化中心まで行った。途中のルイヴィトンの店は、まだ品切れしていないみたいだった。他の店は客が多いが、ここは穴場かもしれない。海を見ながらブラッとした。

どういうわけか観覧車がありました。
景色とマッチしていないと思うんだけど。
後ろは名門ぺニンシュラホテル

11時になったので香港文化中心の中の飲茶の店に入った。映月楼といってガイドブックに載っていて、点心を昔ながらのワゴンに乗せてくるので注文しやすいだろうと思ったわけだ。11時開店で思うように座れた。すぐにお腹がいっぱいになり3皿しか食べられなかった。お目当ての春巻きやタロイモのコロッケは3皿目をとった後に回ってきた。残念!でも今までに食べたどの点心よりも美味しかった。神戸の中華街のものよりずっと美味しかった。

その後、芸術館を見学。入場料10$で安い!書はわからなくて面白くなかったが、絵はよかった。山水画は昔のものは白黒のみだが、近代のものはカラフルである。面白かったのが香港人の生活を描いた絵で、これは1850年頃から年代順にあった。それと、人の形をした置物。表情が生き生きしていてお土産にいいものがないかと探したが、やっぱり芸術品を見た後では雲泥の差。買う気がおこらなかった。

スペースミュージアムを見たかったが並んでいたのでやめた。その後、コーズウェイベイまで地下鉄で行って「そごう」をウロウロした。

アウブンハウガーデンまでタクシーに乗った。11.5$。タクシーの運転手に「アウブンホウガーデン」と言っても首をかしげられたが、ガイドブックの写真を見せたら行き先はわかってくれた。発音が違っていたのだろうか。ここの庭は萬金油(塗り薬常備薬タイガーバームともいう)の発明者の家のものだが、迷路のようでいて、また、豚やウサギ、ワニ、カエルなどの動物があり、豚とウサギの結婚式には思わず吹き出した。何を思ってこんな庭を造ったのだろう。文化、美意識の違いか。日本人の観光客が多く、写真を撮ってもらった。帰りは、また、コーズウェイベイまでタクシーに乗った。12.5$。あとで地図を見たら1kmくらいなので11.5$以内のはずだということがわかった。遠回りされたのか。

タイガーバームで大もうけしたお屋敷です。工事中でした。

動物は何種類あるでしょうか?悪趣味だと思うんだけど

そごうに寄った。日本の本のコーナーが充実していそうで寄ってみた。香港の人達も見ていた。日本語がわかるのだろうか。車も日本車ばかりで何でも日本の影響を受けているみたいだ。日本より香港の人達の方が、ヴィトンのバッグを持っている人の割合が多いように思う。

帰りにマクドナルドに入った。日本語発音でオレンジジュースと言ったら若い男の店員は「ん?」。通じなかった。もう一回言ったら店員は「オーレンジジュース?」とオーを強調して言った。なるほど!と目からうろこが落ちた。またチーズバーガーを2つと言ったのに、その2つとビッグマックも入っていた。だまされた!でも、レシートを見たらジュース代が入っていなかった。合計20$以下だった。チーズバーガーが4.8$。70円しない。日本が高いのだ。

夕方、男人街と上海ストリートの肉や野菜の露店を見た。もうあばら骨の見えた豚肉を見ても驚かない。魚はピクピクと動いていた。それが並べられている。肉と魚の臭い。今まで経験したことのない臭い。今回、こんな市場を見るのが一番印象に残った。

一人、気が狂った人が大声をあげながら歩いていて、皆、その人の方を見ていた。

使ったお金 1$14円
飲茶(映月楼で) 68.2$(10%税金つき)
マクドナルドで
チーズバーガー2個、ビッグマック
20$
地下鉄 10$
タクシー 11.5$ 12.5$

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