第6日 (1995/8/28) サンフランシスコU

ケーブルカーの方向転換この日は、丸1日自由行動。朝、まずケーブルカー1日乗車券を手に入れようと観光案内所を探しに行った。しかし、見つからなくて地図を見ていたら、手をつなぎながら散歩している白人老夫婦が声をかけてくれた。雰囲気でどこを捜しているのか聞いてくれたようなので、地図のインフォメーションという文字を指さした。すると、おじいさんが、私が捜していた場所は、そこからほんの10m位行ったところにある地下行きの階段を下りたところにある、とボディランゲージで教えてくれた。礼を言い、行ってみたら、窓口は開いていなかった。ガイドブックに、ケーブルカーの乗り場の始発駅であるパウエル・ストリートでも買えることが書いてあったので、そこへ行ってみることにした。

目的地へ行くと、日本人カップルが、ケーブルカーの乗務員に、
"where can I get 1 day ticket?"
と聞き、場所を教えてもらっていたので、私も同じ英語でその人に聞いてみた。すると笑顔で教えてくれた。10m位離れた場所に売り場はあった。そこで一日券は難なく買えた。始発の時間にはまだ早かったので待っていた。

ケーブルカーがやってきて、方向転換しているのが上の写真である。ケーブルカーは同じ方向にしか進まないので、回り舞台のように地面を回転させて、方向転換させている。

パウエル・ストリートから乗って北上してみた。左はこの路線で北方向を向いて対向車を撮った写真だ。下り坂になっている。正面に海が見えた。建物は地震に備えて隙間なく建てられている。隣同士ささえあっているのだ。パステルカラーで可愛い町並みだ。

ケーブルカーにはサイドステップが付いていて、観光客なんかは中が空いていても座らず写真のように横乗りしている。私もしてみた。風が気持ちよかった。

パウエル・ハイド線の終点で降りた。海のそばである。有名らしいチョコレート製造直売店があった。そこに入り、小さいチョコを一応買っておいた。

お店が並んでいたので、物色しながら東の方へ歩いて行った。tokyosukiyakiなんていう日本食レストランがあった。フィッシャーマンズ・ウォーフに行った。よく写真やテレビで見るカニの看板があった(左写真)。漁師の波止場ということだが、観光客が多い。クラムチャウダーやゆでたカニを売っている。カニはカップに入れて売っていて安かった。右写真にはニックの店という看板があがっていた。


アルカトラズ島へ行ってみたくなったので乗り場まで行ってみた。大勢並んでいた。私も並んだ。ようやく私の番になり、適当に言ってみたら、並ぶのはここではなかったようだ。中にも列があったのでそこに並んだ。かなり待って順番が来たので窓口の人に言ってみたら、今日のチケットはもう売り切れで、明日の分しかないということがおぼろげながらわかった。多分、英語で表示されていたのだろうが、私にはわからなかった。1時間くらい並んだあげくがこうだ。でも、そんなに腹がたたなかった。英語わからない自分が悪いのだ。でもまだまだ時間はたっぷりある。別の所を見ようと気を取り直した。

フェアモントホテルケーブルカーで南下した。映画「風とともに去りぬ」のロケ場所フェアモントホテル内であるフェアモントホテルに行ってみた(左右写真)。ホテル内を探索したが、やっぱり豪華、クラシック、重厚な感じがした。フェアモントホテルのロゴが袖に入り、前後にサンフランシスコの町並みをイラストでプリントしたTシャツを買った。町並みをパステルカラーで描いていて、私はとても気に入った。5年たった今(2000年)も大事に着ている。それと襟とポケットの縁が紺、見頃が白の夏用スポーツジャケットも買った。どちらも値段は高くもなく普通だが、デザインが私好みである。ホテル内の廊下には映画のロケの写真が何枚もかけてあった。

ケーブルカー博物館グレース教会へ行ってみた。外から見たらノートルダム寺院風なのケーブルカーを引っ張るのだだが、中の装飾は大分落ちた。
ここらへんはノブ・ヒルといって元祖高級住宅地だそうだが、今は邸宅は減って、高級ホテルや一流レストランが並ぶ。ここには、ケーブルカー博物館もあった。右は、今実際に運転しているケーブルカーのケーブルが動く様子である。ここで引っ張っているのだ。



点心の店中華街まで食べに行った。左は私が点心を食べたレストラングランドパレス。ブッシュ大統領がよく来たそうだ。

その後はユニオンスクエアに行き、天皇がお泊まりになるホテルを探索したり、お店めぐりをしたり、通りを色々歩いてみた。

夕食は50年代風の店でハンバーガーセットを食べた。映画の「アメリカン・グラフィティ」を彷彿とさせる店でR&R、ジュークボックス、ピンボールマシン、黒白チェックの床、ウエートレスやボーイの服と小道具は揃っていた。ただ、セットだけでよかったものを、シェイクも頼んだのが悪かった。注文の時、ウエートレスは変な顔して一人でしょ?というようなことを言っていた。ちょっとやりとりをしたが、そのまま行ってしまった。シェイクが出てきて謎は解けた。シェイクは大きなコップに入れたものと、おかわり用にもう一杯分容器に入って出てきた。なんてことだ。これじゃ二人分だ。メニューに二人分と書いていたのだろうか?何とか頑張って食べてみようとするが、二杯目の途中でギブアップした。

ホテルへの帰り道、ライブハウスらしくジャズが聞こえてきた。立ち止まってしばらく聞いてみた。中へ入る勇気はなかった。