<山 王 権 現>

山王権現に纏わる神話

 大山咋神(おおやまくいのかみ=山王権現)が、鳥獣を求めて狩りに行った時、獲物
に向って放った矢が瀬見の小川に落ちてしまった。
 矢は、清流に沿って流されて行く。
 おりから加茂のあたりの小川のほとりを散歩していた建玉依此売命(たけたまよりひ
めのみこと)は、目の前の小川に美しい丹塗りの矢が流れてきたのを見た。
 流れにまかせるままにするには惜しい、まことに美しい矢であったので建玉依此売命
はこれを拾い持ち帰って自分の床近くに挿し、朝な夕なに眺めていた。
 すると、不思議や不思議、建玉依此売命のはまもなく妊娠し、男の子が生まれた。
 この流れ着いた美しい丹塗りの矢こそ大山咋神の化身であった。




    <獅子神楽 山王大権現>

      東田中神社の獅子神楽は、各演目毎に独立した形態をとりつつ全
     ての演目を通すと山王権現に纏わる日本神話を表現するように構成
     されており、総称して「獅子神楽 山王大権現」と呼ぶ。