華岡青洲
宝暦10年(1760)、那賀郡西ノ山村(現和歌山県那賀郡那賀町)で生まれる。23歳の時、京都で吉益南涯に古医方を、また大和見立にオランダ流外科を学ぶ。3年後父の跡を継ぎ『春林軒塾』を開き門弟を養成した。20数年の苦心の末、マンダラゲ(朝鮮朝顔)を主原料とした全身麻酔剤『通仙散』を自製し、世界で初めて全身麻酔による手術(乳癌摘出術)に成功した。これは笑気ガスによる全身麻酔に先駆けること40年であった。