タイワンオオクワガタのページ

「タイワンオオクワガタ」 学名はまだ確定されていない。「Dorcus grandis ssp.formosanus

最近の「中国HOPEI」ブームにおされ気味?で、今となっては中々マニアックな存在になってしまったが、魅力を少し語らせていただくと、「圧倒的な横幅」「内歯が内側に入り込む」「アゴの先端湾曲は強」そんなところでしょうか?以前より飼育累代していた個体と、今回、幸運にも新たにワイルド個体を入手することができ、その次世代が無事羽化してきたのでご紹介したい。


 ワイルド個体メス持ち腹から、幸運にも40頭弱の幼虫が得られた。
当初は各方面(虫友)からのプレッシャーに押しつぶされそうであったが、たくさんの幼虫を得ることができ、自分の手元に12頭の幼虫を残すことができ、ちょうど6ペアの成虫を得ることができた。
 またまたここでも、渡した幼虫が80mmを超えてしまい、当方最大値79.5mmを上回る結果となり少々ショックな面もあるが、他でも79mm台が出ており、この虫のポテンシャルの高さが伺える結果となっている。

手元に残したのは、3♂♂で、79.5mm、77.2mm、77.0mmである。
とりあえず、当方の最大個体と、全体シルエットのタイプが違う?2系統が確認されたため、最大値が狙えそうなアゴ先端が上を向く個体77.2mmと、アゴ先端湾曲が強く先端鍵部が異常に太い個体77.0mmを次期種親候補として残しておいた。前胸タイプは、中間タイプで殆どばらつきはなかった。




写真の角度は少々異なるので申し訳ないが、左:77.0mmアゴ湾曲全体的に太いタイプ(先端の太さ、内歯の太さに注目!)、右:77.2mmアゴの先端が前を向くタイプ(全体のボディシルエットには捨てがたいものがある。)




同時比較。左:湾曲タイプ。




次世代期待の、アゴ湾曲極太タイプ。77.0mm。(基部は決して太いわけではない。)




バランスの良い77.2mm。




種親候補、3個体比較。ぱっとみはどれもあまり変わりはない?(ちなみに最大個体79.5mmはアゴ湾曲タイプ。)

全体的なフォルムは、荒削り?で、まだまだ横幅なんかはこれからといったところ。この種親たちからいったいどのような個体が出てくるのだろうか?来年のブリードが楽しみである。ちなみに♀最大個体は50mm。

密かに?今年もセット中!産卵確認済み。無事孵化してくれるか心配・・・


最後に、以前から飼育している個体(南投縣、F3)個体を紹介したい。

77.2mm76.5mm



左:77.2mm。右:76.5mm。全体フォルムは殆ど同じ。左側個体はほぼ完成されたと思われる個体。(もちろん私見ですのであしからず。アゴがもう少し太くなれば・・・)

2005.8.2


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