環境ネットニュース

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第三回幹事会開く    県が業者の審査請求を棄却(園部産廃) 舟券売り場反対請願が継続審査に(和歌山市)
「原発に頼らない」自然エネルギーを 中学生が環境学習 みどり色のコンサート
梅原産廃の裁判闘争    蛍祭りに400人! 環境メーリングリストより
玉川漁協、ダム反対決議
         


第三回幹事会開く


 六月二九日、和歌山大学生涯教育センターで「環境運動ネット和歌山」の第三回幹事会
が開かれました。幹事会では、紀伊丹生川ダム、和歌山市宮前のボートピア、園部の産廃、
日高原発、御坊市名田の産廃、和歌山市梅原の産廃など、住民運動の取り組みの現状など
について情報を提供しあい、九月二九日(土)に学習交流集会を開催することを決めました。
交流集会には、公害環境アドバイザーとして全国的に活躍されている長野晃氏を特別講師
として招くことも決めました。この学習交流集会では長野氏の講演とともに、各住民運動
の経験交流もおこないます。


         


県が業者の審査請求を棄却(園部産廃)

 和歌山県は、六月二七日、和歌山市園部の産廃業者「正和興業」が提起していた、産廃
施設設置許可申請の不許可処分にかかる審査請求を棄却しました。処理場の撤去を求めて
いた地元住民らは、「県の処分は当然」と喜びつつ、現在山積みされている廃棄物の処分
についての速やかな撤去を行政当局に要望しています。


         


舟券売り場反対請願が継続審査に(和歌山市)

 場外舟券売り場建設に反対している和歌山市宮前地区の住民らの請願は六月定例市議会
でも継続審査となりました。推進を求める請願も同様の扱いとなりました。反対連絡協議
会は、この間、「明るいまちづくりフェスタ」などに取り組みつつ、市長や市議会への働
きかけを強めてきました。「九月議会では採択に」と、協議会はさらに運動を強めるとと
もに、反対だけでなく、積極的なまちづくりを提言できるよう取り組みをすすめています。

         


「原発に頼らない」自然エネルギーを

 五月一八日、御坊市民文化会館で「二一世紀は新エネルギーの時代」と題した学習会が
開かれ百二十名が参加しました。日高原発反対三〇キロ圏内住民の会(中西敏代表)がおこ
なったもので、日本環境学会副会長の林智氏と和歌山大学経済学部の中村太和氏が講演、
原発に頼る政府のエネルギー政策を厳しく批判しつつ、二一世紀はクリーンな自然エネル
ギーの時代にと訴えました。参加者からは「久しぶりに明るい話を聴いた。」「これから
はいっそう胸を張って原発反対を叫ぶことができる。」など、共感の声が多く聞かれまし
た。


         


中学生が環境学習

橋本市のある中学校の全校生二一〇人が、六月四日、ダイオキシンなどの無害化処理がお
こなわれている橋本市の産廃中間処理場を見学、「産廃処理場を撤去させる会」のメンバ
ーから説明を受けました。見学した中学生たちからは、ダイオキシンの怖さをあらためて
知り、このような事態を招いた行政に対する不信感や批判を口にする声も聞かれました。


         


みどり色のコンサート

 フォレストシティ計画に反対している「いずみ山系の開発を考える会」では、来る九月
一日、鳴滝キリスト教会で第十一回「みどり色のコンサート」をおこないます。今回の出
演は歌手の堀田さちこさん。午後二時からで、参加費は千円。
お問い合わせは 四六二・二九六四山崎さんまで。


         


梅原産廃の裁判闘争

 和歌山市梅原の産廃問題は、業者が市の「不許可」決定を不服として提訴したことで法
廷の場に移りました。住民運動も、裁判闘争に向けて新たな段階に入りつつあります。地
元住民は、産廃裁判で、全国ではじめて住民の訴訟参加を勝ち取った岡山県吉永町を視察
し、その経験に学んで、和歌山市内や岬町住民も含めた数千名の訴訟参加者を結集して、
裁判に勝利しようと、連日地域で説明会を開いています。八名の弁護団も結成され、八月
末をメドに訴訟参加者を募ります。
 また、地元の主婦を中心に「ダイオキシンから子どもを守る会」も結成され、六五名の
女性が参加、青岸への見学や「ゴミのダイエット」、ダイオキシンの危険性についての学
習をおこなう予定です。さらに、和歌山大学では三学部の学生大会で処理場建設反対の決
議がおこなわれ、今後は、「和大の会」中心に専門性を生かした取り組みをと考えていま
す。
  (「梅原に産廃処理場をつくらせない和歌山大学の会」世話人代表 河音琢郎)


         


蛍祭りに400人!

 6月16日、梅雨の晴れ間の一夜、楠井愛郷会(産廃処分場計画反対住民の会)主催のホ
タル祭りがおこなわれ、産廃計画地周辺にゲンジボタルなどが乱舞するなか、予想を超え
る400名余の人々で賑わいました。用意した駐車場もあふれんばかり。和歌山大学の河
音先生の産廃に反対する歌や学生さんの挨拶など華々しいオープニングのあと、1キロ以
上の道のりをホタル鑑賞しながら歩きました。「ワーすごい」「飛んでる、飛んでる」な
どの声がとびかいました。お土産の福引で貝や魚、花や果物、野菜などを手に皆んな満足
顔で帰途につきました。これをバネにさらに運動を発展させたいと思います。
(御坊。田端)


         


環境メーリングリストより

4/10 小・中学校のプールに御坊火電からきたと思われる煤塵のよう      
    なものがあるとの情報あり。調査の予定です。
                      (紀州の梅を守る会)
4/10 20日に連合自治会の総会あり。一つの山場だと思うので気
    を引き締めがんばりたい。
              (場外舟券売り場建設反対連絡協議会)
4/11 日高地域公害研究会は名田産廃処分場予定地付近で生物調査
    を計画しています。               (瀬戸)
4/13 岩手県のクリーンセンターを見てきました。名田は土地の賃借
    問題などで計画がストップしてますが、完全撤去へさらに運動が
    必要です。      (御坊産廃処分場問題連絡会 田端)
4/16 和歌山市園部の産廃問題で中地氏を招き学習会を開きました。
    今後撤去を求めて署名活動もおこなう予定です。
                  (有功の環境を考える会 原)
4/19 今年のプレメーデーには、和歌山大学の学生らによる梅原産廃
    反対をよびかける「産廃バンド」も出演予定です。乞うご期待。
                            (横出)
4/19 梅原に産廃処分場をつくらせない和歌山大学の会の一員とし
    て学生と産廃バンドを結成しました。来週には連合自治会の会合
    もあり、大事な時期を迎えています。       (河音)
4/25 和歌山県内の最大電力は136万KWで、現在の御坊火力だけ
    で十分です。5月18日に「原発問題と自然エネルギー」につい
    て学習会をおこないます。            (瀬戸)
4/25 和歌山市が本日梅原の産廃計画に対し不許可を発表しました。
    運動の大きな成功ですが、業者の対応が気になります。
     (梅原に産廃処分場をつくらせない和歌山大学の会 河音)
4/28 自治会その他の総会が終了。小・中学校PTAは「反対」、連
    合自治会も態度を白紙に戻すことを決めました。
                (場外舟券売り場反対連絡協議会)
5/17 脱原発みかんの会の方々が南部川村の梅枯れ被害地を訪れ、あ
    らためてその深刻さに驚いた様子。もっと多くの人たちに知らせ
    なければ…             (紀州の梅を守る会)
5/17 梅原の産廃で業者が不許可を不服として市を提訴しました。住
    民も訴訟参加し、裁判闘争です。
     (梅原に産廃処分場をつくらせない和歌山大学の会 河音)
                ◆以後のメールは次号で紹介します。


         


玉川漁協、ダム反対決議

 玉川漁協は七月七日、緊急理事会を開き満場一致で紀伊丹生川ダム建設に反対する決議
をおこないました。また、ダム調査事務所が調査と称して玉川の漁場荒らしをしていた問
題を重視し、抗議で制止させるとともに、「今後のダム建設を前提としたいかなる事前調
査も同意しかねる」とダム事務所に通告しました