雑賀県議最新情報
 「議会報告」や「とびあるきパンフ」に載せる前のものです
編集・発行 雑賀光夫

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雑賀県議からのお便り

           大成高校募集停止問題続報
           大成高校募集停止について、県議会(17日)一般質問
           打田町議選挙出発式挨拶
           地域人権連合(あいさつ原稿)
           台風16号のお見舞い
           にぎわった下駄市(「読者ニュース」04年8月29日)

        漆器づくりの優良従業員表彰状(「読者ニュース」04年8月29日)

         アフガン・イラクから帰った報道写真家・久保田さん
(「読者ニュース」04年8月22日)

         

        
        
        

         

大成高校募集停止問題、続報
   

11月11日 「大成高校80周年」でのあいさつ

 大成高校80周年のつどいを、来年も大成高校は生徒募集をするというなかで迎えられることを、
まずお喜び申し上げます。
 8月の末から、大成高校にかかわるすべてのみなさんが、大奮闘なさいました。また、5万を越
す署名のおもさをうけとめて、方針の変更にふみきられた教育委員会にも、お礼申し上げたいとお
もいます。
 大成高校を存続する運動の一番の功労者は誰か。私は、大成高校の生徒諸君であったと思うのです。
わたしは、「大成高校募集停止」ということがいわれてから、地域のみなさんのご意見をお聞きして
まいりました。
 野上八幡の下にお住まいの、もと小学校の校長先生が心配して電話くださいました。おあいすると
奥さんがおっしゃる。「大成高校がんばってるんやでえ。茶髪もあるし、たまには隠れてタバコすう
てるんもいてるけど。まえよりはずっとよくなった。かわいいんよ」
 野上中学校の校長にお会いしました。「あいつら、かわいらしいんや。体育祭の前に中学校によって、
先生、みにきてよ。といいよる。高校からは招待状もくれんけど、体育祭をみにいくんや」また、フェ
ンシングをやっている生徒が、一生懸命『大成高校に来てください』と訴えた話もしてくれました。
野上八幡の宮司さんとは、大成高校美術部が奉納した絵馬のしたで話し合いました。
 だれに聞いても、「大成高校生はいまがんばっている」という反応がかえってきました。そうではな
くて「大成高校はしょうのない学校や」という評価になっていたら、大成高校存続を訴えても、共感の
ひろがりはなかったでしょう。
 生徒諸君、このことに誇りを持って、署名した5万人のみなさんの期待をうけとめて、しかしあんま
り硬くなってはいけないので多少は羽目をはずしてもいいですから、がんばってください。
 そして、教職員のみなさん、保護者・OBのみなさん、地域のみなさん。これからも大成高校を守り
発展させていこうではありませんか。
 本日は80周年、ほんとうにおめでとうございます。ありがとうございました。





★ 10月7日、木村知事が大成高校を訪問
★ そのころ、県議会文教委員会は、福岡に視察にいった。小関教育長も同席。
  総務課長が「大成高校は、来年も募集します。今後については検討します。
  しかし、白紙撤回ではありません」と説明。
★ 福岡で、中高一貫の学校を視察。その学校は、和歌山の向陽のような進学
  校でなく、大成高校のような立場に置かれた学校でした。文教委員の面々
  は、「中高一貫なら、大成でやればいいではないか」と感想を述べました。

★ 読者ニュースへの「投書」と私のコメントを紹介します。

投稿・赤旗読者ニュース御中

隣の四国では、野球の好きな少年の夢を実現しようと四国リーグが実現しようとし
ています。しかし和歌山では、反対に少年の夢をぶちこわす出来事がおこなわれて
います。
先日新聞等で発表された「高校整備」のことです。
来年度の募集を停止し、他の学校と統合{廃校}するものです。
この事実を知っていながら、なんら説明もせず、新年度入学制に対して、入学体験
会を開催しました。
胸をときめかした体験会に参加した生徒は、三日後新聞に発表された記事を目にし
て、ガクゼンとします。
募集もしないのに体験会を開き、子どもの心・夢・希望を踏みにじる学校、学校責
任者。教育者として、あまりにも無神経で、教育者としての資質を疑わざるをえま
せん。どう思いますか、読者のみなさんは。
一読者

小規模では得られない大規模校としての「活力」をつけるという切捨て反対。学び
の場を奪うな。

………………
ほんとに怒りの気持ちがよく伝わる投稿ありがとうございます。私も怒りでいっぱ
いです。でも、先日大成高校にお伺いして校長に申し上げました。「募集停止をど
こにももらすなと言われておられた校長さんは、悩まれたでしょうね。つらかった
でしょうね。」と。(さいか)


 
         

大成高校募集停止に反対する
   

A 第二の問題は、高校再編成についてであります。
 8月26日、県教育長は、記者会見で「県立高校の再編整備計画」(案)の概要を発表しました。
パブリックコメント・県民の意見をもとめ、9月28日の教育委員会で決定するとお聞きしてい
ます。
 とくにその中で、「来年度から大成高校の募集停止をし、海南高校と統合する」という問題は、
あまりにも唐突であり、地元では大きな困惑がうまれています。高校というのは、地域の文化の中
心であります。子どもたちの進路保証の問題であるとともに、地域の活性化、まちづくりの問題と
しても重要です。私は、この計画発表直後から、野上・美里の行政関係者、野上・美里中学校、大
成高校、大成高校PTAやOB会役員など訪問してご意見をお聞きしてきました。
 大成高校では、数年前には、大きな募集定数割れがあり、二次募集では学区枠をはずして、他地
域からの生徒を受け入れたこともありました。しかし、ここ数年間、学区撤廃にもかかわらず3学
級の定数を、地元野上町・美里町・海南市の生徒が372名中、約300人を占める、一年生でい
えば、119人の入学生の106人が海南・海草からきているという地元にねざした高校です。学
校の様子も大変落ち着いているとみなさん評価されます。
 こうした努力をしている学校を、突然、募集停止にするのはどうなのか。昨日の質問でもふれら
れたように、募集停止案を発表する3日前には、90人を越える中学3年生をむかえて体験入学を
実施しています。フェンシングをやっている在校生が、地元・野上中学校を訪問して、「ぜひ、大
成高校に来てください」と呼びかけています。こうしたさなかの、突然の発表であります。真剣に
進路を考えている中学生や進路指導をしている教員のみなさんを無視した発表に、怒りの声があが
っています。昨日、教育長がお答えになったような「前後したことは残念で申し訳ない」ではすま
されません。
 野上中学校では、育友会として保護者アンケートを実施しました。7割以上の方が提出されたそ
うです。育友会執行部としてアンケートを集約し、「大成高校の存続を強く要望します」としてそ
の理由を3点あげています。要約して申し上げれば
@ 進路指導がはじまったこの時期の発表は、生徒や保護者を不安にしている。
A 地域住民の理解や同意がない
B 募集停止後の対応策が示されていない。 以上3点です。
 そして「パブリックコメントという手段で広く意見を聞くシステムはできているが、このような
重大な方針を決める前に、私たち学校関係および住民の意見を直接聞いていただく場が設定されな
かったことは」……到底納得できないとしています。
 パブリックコメントということばは、耳慣れないことばなのですが、インターネットームページ
などで公開して意見を聞くという、一見新しいやりかたに、血が通っていないという指摘は、今日
の教育問題を考える上でも大事な指摘であると考えさせられました。
 もちろん、高校進学を控えた子どもや保護者の思いは、いろいろであります。「海南高校にいき
たいけれども、すこし難しいと思って、海南市外の高校を考えていた。しかし、海南高校の募集定
員が増えればうれしい」という声もあることは当然であります。こうした子どもたちの進路を保障
するだけの定数は確保してもらいたい。けれども、なによりも大事にしてもらいたいのは、大成高
校を希望していた地元の中学生、大成高校が募集停止になれば、他郡市の高校まで通わねばならな
い、高校進学そのものを経済的理由であきらめなくてはならない子どもたちの問題です。大成高校
の募集停止をして海南高校の募集人数をふやしたからといって、大成高校を希望していた生徒たち
が海南高校にはいれるとは限らないのです。
 「きのくに教育協議会」の報告書でも「小規模校であっても、生徒や地域のニーズに対応した学
校づくりができると判断した場合は、別途検討するものとする」と記されておりますし、分校は存
続するわけでしょう。大成高校の場合はどうなのか、古座高校の場合はどうなのか、地元のみなさ
んと相談しても遅くはありません。
 子どもたちの夢を、受験半年前に断ち切るのが、教育者のすることなのか。学校見学に行って
「この学校をめざそう」と心に決めて子どもが、その3日後に「募集停止なる」と聞かされてどん
な思いをするのか、考えられたでしょうか。教育長が何を考えてこういう発表をなさったのか、お
伺いいたします。



 
         

打田町議選挙出発式挨拶
   

 みなさんおはようございます。
 県会議員のさいかでございます。
 国民に冷たい政治がつづいている中であります。その最たるものが、先の国会で強行された年金大
改悪でありました。しかし、参議院選挙では、財界が仕組んだ「二大政党論」、自民か民主かとい
う財界の手のひらで踊る二大政党、けれども国民の目には、小泉政治をすこしでも変えてくれるの
ではないかという期待を持たせることによって、小泉内閣への怒りがそらされ、国民の怒りを日本
共産党に結集することができませんでした。
 選挙の後、岡田民主党代表はアメリカに行って、アメリカの政府高官に対して、民主党は憲法を変
え、日本を海外派兵できる国にするという決意を表明してきました。
 憲法改悪でも消費税引き上げでも、自民党と民主党が悪政を競う状況がはっきりしてきています。

 こうしたときこそ、地方政治は私たちの暮らしを守る防波堤にならなくてはならない。また、暮ら
しと平和を守る草の根の運動を起さなくてはならない。その先頭に立つのが、県・市町村会議員であ
ります。
 県議会では、コスモパーク加太の土地を莫大なお金をかけて造成し、県が借りたものを株式会社カ
ゴメに安く貸してトマトをつくらせることが大問題になりました。このことで、紀ノ川筋の農協から、
きびしい批判の声があるとおききしています。いまこそ声を上げるときです。
 今度の選挙、町政の争点のひとつは、合併問題だそうです。住民の意見に逆らって合併をすすめる。
合併協議の前に、協議したことはあくまでも住民の意向を無視しても押し切るという「誓約書」を交
わして合併協議に入る、それを教育事務所がリードするというひどいやり方を、私も県議会で批判い
たしました。

 今ひとつ訴えたい問題は、急速に進めたれている憲法改悪の策動であります。「外国から攻められ
たらどうするんだ」といって、戦争をできる国にする。その戦争は、日本が攻められるのでなく、ア
メリカが外国への先制攻撃、侵略をおこなうことに手助けをする戦争ではないでしょうか。
 昨日も、テレビはロシアでの武装集団による人質事件、500人を超す犠牲者が予想される事件につ
いて報道していました。
 「軍隊を持たないと国民の安全を守れない」という宣伝がおこなわれています。しかし、アメリカ・
ロシアという軍事超大国が、テロから国民を守れなかったこと、軍事行動で外国を制圧するという軍事
路線をすすめていたからこそテロの標的にされたという問題を、どう考えたらいいのでしょうか。
 いまこそ、武力とテロの憎しみの悪循環をやめるべきときです。それこそが、日本の平和憲法、憲法
9条の示すものではないのでしょうか。
 富沢さんを再び町議会に送り、町議会・県議会を結びながら、草の根の平和と暮らしを守る運動をさ
らにすすめる。その決意を申し上げ、ご挨拶といたします。ありがとうございました。

         

地域人権連合(あいさつ原稿)

 日本共産党県会議員の雑賀光夫でございます。
 2004年和歌山地域人権運動連合会の総会が盛会で開かれておりますことに日本共産党県
委員会を代表して心からお喜び申し上げます。
 私は、昨年から県議会にお送りいただきまして、文教委員会とともに人権問題特別委員会に
所属しています。昨年は、人権問題特別委員会では、東京の元ハンセン病療養施設を視察いた
しました。
 その視察を踏まえて人権問題特別委員会で次のような発言をいたしました。
 「みなさんといっしょに元ハンセン病療養施設を視察し、人権侵害を受けてきた元患者のみ
なさんに深々と頭を下げずにはいられない気持ちになったのは、みなさん一緒だと思います。
そこで考えさせられたのは、ハンセン病問題というのは、単に国民の偏見・無理解の問題でな
く、それ以上に国家権力がおこした人権侵害であり、国際的には隔離政策は必要ないというこ
とが明らかになってからも有力な医者のいうままに隔離政策をつづけたという問題でした。
 行政がすすめる人権施策、人権啓発は、ともすれば県民の意識を問題にする傾向があります。
しかし人権問題というものは、国家権力による人権侵害、大企業による人権侵害などにもっと
目を向ける必要がある……という趣旨のことでした。
 最大の人権侵害は、戦争であります。県の人権施策には、平和の問題が欠落しているという
ことも指摘しました。
 また、年金改革法案が国会で強行されましたが、いまでも国民年金の給付は平均で4万60
00円、2万円、3万円、無年金の方も多数いらっしゃいます。これをさらに引き下げるとい
うのは、憲法25条で定めて「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という国
民の生存権への侵害ではないかという問題を、わが党の志位委員長は党首討論でとりあげました。
 こうした人権問題、とうていひとつの組織でになえるものではありません。地域人権運動連
合会が、こうした人権問題をとりあげるさまざまな運動のひとつとして、大きな役割を果たさ
れることを期待いたします。
 本日は、おめでとうございます。

(この日、私の責任による都合で、予定の電車に乗れず失礼いたしました)


         

台風16号のお見舞い

 台風16号の被害はいかがでしょうか。
 海南市東浜で浸水がありました。
 地域をまわってみると、自治会長の方が一軒一軒まわってくれていました。
 まもなく、海南市の職員の方が見えて、一緒に回りました。
 自治会長と一緒に、排水ポンプをつけることなど海南市に要望することにしました。
 土木の課長さんも「浸水のあった夜から、なんとかしなくてはと議論になっていた」
 といってくださいました。
          2004年9月1日
    これから、こんな活動日記みたいなものも載せていきます。
    気まぐれですので、いつまでつずくやら。
    海南市周辺の方から「読んだよ」と励ましのメールがあればなあ。
    インターネットは、世界規模だから、一日に15人ぐらいアクセスがあっても
    近所ではないでしょうねえ

         

にぎわった下駄市


ふるさと海南まつり    
八月十四日は「下駄市」、十六・十七日は、「ふるさと海南まつり」でした。
昨年は雨にたたられた下駄市は、今年はいい天気で、人手がいっぱい。民商
太鼓ではじまりました。夜店もたくさんありますが、黒江の漆器、民商の恒
例の下駄の店、雨の森の陶芸、手作りの民芸品の店など増えてきています。
 若い女性の売り子さんが多い店をのぞくと、サッカー青年の店。彼女や妹さ
んなどが売り子さんをかってでてくれたそうです。
「ふるさと海南まつり」も第一日目は好天。燦々公園、商店街、駅前広場ま
で、人と屋台で埋め尽くされました。海南市民のまつりとして、ますます定
着して来たようです。第二日目は、カミナリの伴奏つきでした。


  漆器づくりの優良従業員表彰状
 



 8月16日、ふるさと海南まつり恒例の「優良従業員表彰」が行われました。
表彰されたのは34人のみなさんです。
 海南市は地場産業の町。それだけに家庭日用品や漆器業界の方が多いが、精密
・光学・機械などの業種の方もおられます。美容室や焼肉店の方もおられます。
目立つのが、医療関係の方。高齢化社会、介護サービスなどが増えたためでしょ
うか。
 それにしても、多くの職種のみなさんが海南市を支えておられることを改めて
思いました。
 おもしろいと思ったのは、表彰状がセルロイドの下敷きのようなものでできて
いること。漆器のようです。海南市らしい工夫だと感心しました。
帰りに森西実行委員長にお聞きすると、やっぱり漆器だそうで、「あれはけっこ
う重いんです」という話でした。

アフガン・イラクから帰った報道写真家・久保田さん





7月25日、海南教育会館で、アフガン・イラクから帰った報道写真家の話をお聞き
しました。教職員組合の夏の組合学校のひとつとして開かれたものです。
「たとえて言えば、この教育会館に北海道の函館からロケット弾をうちこむような戦
争。ボタンを押した兵士には、何百人も人を殺したという実感は毛頭ない」といわれる。
フセイン政権がたおれたころは、まだ歓迎されていた米軍が、どんどん不信感をつの
らせていく様子がよくわかる。それは自衛隊についても同じだという。
貧しい国・アフガンと産油国として豊かな国・イラクの比較の中、「給水のための人
道援助なら、なぜアフガンを援助しないのか」ともいわれる。
「もうすこしでアパッチ(攻撃用ヘリ)の銃撃をうけるところだった」という命がけ
の取材。しかし、取材したものがテレビではなかなか報道されない日本のメディアの
問題など、いろいろと考えさせられる講演でした。





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