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2005年06月24日 | 【 3.月刊『お前だえよ!』 】 |
地元出身のレスラー田中将斗をみよう!
去る5月21日(土)の夜、和歌山県立体育館で地元和歌山市出身のレスラー田中将斗さんが所属するZERO-ONE-MAXの試合をWTVの取材で行ってきた。
田中さんのキャッチフレーズは‘弾丸戦士‘! 厚みのある筋肉に包まれた彼の身体は長年鍛え抜かれた証。額や腕にある傷跡は戦いぬいた男の証。人という名の大きな壁ににらみつけられたとしたら、僕はすぐさまひざまずき子犬のような目で「こらえてよ~」と泣き声を上げるだろう!・・それは当然の行いなのだ。何故なら相手が弾丸戦士だから。
そんな一目見ただけで3日は寝込んでしまう程のルックス、田中さんとの出会いは今から5年前にもさかのぼる。当時深夜ラジオを担当していた頃にゲストとして来てもらった。年齢的には4才年下なのに、思わず敬語が出てしまう迫力ある外見とは反対に何とも気さくで笑顔がすてきな方がなぁ~というのが第一印象。ある和歌山での試合の時、相手にやられていた田中さんに「将斗!いてまえ!」叫ぶお母さんの声が聞こえてきてリングの上から思わず、「おかん!ふわわりやんけ!」と返しそうになったと笑いながら振り返っていた事を思い出す。以来、たまたま僕が行きつけのBarCoco2のマスターが田中さんを応援している事もあり、年に一度地元での試合は観に行く機会に恵まれている。
そして本番、おばちゃん姿に身を包んだ僕は、知らない人からしたら邪悪なコスプレーヤー。時折、注がれる冷たい視線も掻い潜っていざ場内へと足を踏み入れるとそこは、もう男臭い空間が広がっていた。壁には弾丸戦士 田中将斗‘と書かれた横断幕が地元出身のレスラーを再確認させられる。ゴング前の緊張感漂う中僕ら取材陣は、お客さんに「あで~の輪」を広げるべくカメラを回し愛想した。そして試合開始。いきなりの場内乱闘に流血、
激しいまでの闘いが次々と繰り広げられていく。度肝をぬかれたのがホモレスラー。入場するや否や客席の男性にキスをしまくる。場内は笑いと悲鳴の興奮を残したまま試合が始まった。ここでも相手の股間をギュと掴んだり抱きついたり、汚い色気ムンムンの攻撃にプロレスの可能性をみたようだった。そしてメインの田中選手の試合!花道には地元ファンたちののぼりの輪を潜り意気揚々と険しい顔で登場する。3×3のタッグマッチは、難度の高い田中選手の技に場内は拍手!危なげなく勝利を収めた。直後、息がまだ上がっている彼がマイクを持ち地元ファンへ熱いメッセージを送った。僕も目頭が熱くなり、すっかりお調子者。すると、田中さんが「僕を昔からずーと応援してくれている和歌山のおばちゃんが来ています!おばちゃ~ん」とナント僕をリングへと向かえてくれた。初めて神聖であるリングへと迎えられた僕は、足はガクガクどうやって上がったのかもわからない位緊張!
格好はおばちゃんなのに仕草はテンパッたおっさんである。四方に挨拶をした後、看板選手に混じって皆で「ワン・ツー・ゼロワン・マックス!」と叫んだ!一生忘れられない一夜となった。その後、幸運はまだまだ続いた。ナント打ち上げまで誘ってもらいゆっくり田中さんと酒を酌み返す機会に恵まれた。プロとしての意識の持ち方から好きな女性のタイプまでお互い酔いにまかしてベラベラと喋り続けた。東京での再会を約束し、時間はすっかり深夜2時30分。別れ際、「なんでプロレスをやってんの?」って聞くと彼はすかさず「疲れている人に元気を与える為です!」と答えた。「そうじょな~!」と僕。長くその世界にいると色んなものが見えて目標を失ってしまいがちなんやけど正しくそうである。少なからず、僕もそう出来る世界だ!自信を持ってがんばろうとフラフラになりながらバーボンをおかわりしたのでした。
Posted by sisomaru at 2005年06月24日 22:57