10月から絵画展開催 和歌山市出身のミキさん

平成9年10月7日、 和歌山市内の1人の女性が、 和歌浦からヨットでニュージーランドに向け出航した。 ニュージーランド人夫妻と3人の430日間、 1万9726`の命をかけた航海。 その間彼女は、 ひたすら海と空を見つめ続けたという。 そして、 出発して10年目の同じ10月7日から、 その時の海と空を描いた日本初の絵画展が、 市内十二番丁のギャラリーで開かれる。
 ニュージーランドで結婚、 画家として活躍しているオークランド市在住のミキ・ヴァンリッジスさん(34)。 ヨットの練習をしていたミキさんは9年前、 たまたま和歌浦港からニュージーランドへ向かうベイサム夫妻と知り合い、 「人生を大きく変えたい」 と、 夫妻のヨット 「SEA QUEST」 に同乗した。 8カ国106カ所に立ち寄りながらの航海は、 「嵐で何度も死にかけた」 という過酷なものだったが、 「たくさんの人と文化、 美しい風景に出会い、 人生が変わった」 と話す。
 

趣味で絵を描いていたミキさんは、 航海中の毎日、 風景をスケッチ。 その後、 膨大な量のスケッチをもとに油彩画を描き始めた。 スケッチを見ると、 その時の色と情景、 1つ1つのストーリーが鮮やかに甦るのだという。 依頼があれば花なども描くが、 基本的に描くのは航海中の絵だけ。 「本質を見抜いて描いた絵には気のようなものがあると思います。 もし、 バナナをといわれたら、 何日もバナナを見続けるでしょうね。 430日間見続けた海と空だから、 海と空の本質を見極められたと思っています」。
 和歌浦を発つ時、 市内の恩人の女性から贈られた言葉がある。
  「旅で出会うたくさんの人や美しい景色を、 心と目でしっかりと受け止めなさい。 大自然は必ずあなたに生きるために必要なメッセージを与えてくれるはず。 それは…とても雄大で計り知れない美しいもの」。 「今回の絵画展は、 この言葉への返事でもあります。 会場でぜひ、 美しい海と空を体感していただきたい」 と話している。

   『ミキ・ヴァンリッジス絵画展』 は10月14日 (10日休み) まで、
    和歌山市十二番丁、 本山ビル2階Msギャラリーで。
     入場は無料。
     詳しい問い合わせはMsギャラリー(090・6320・0665)。

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お断り 下記内容は
2006年9月16日の
和歌山新報に掲載された記事です。