最愛の子供の突然の死



 「風邪」と診断された後のわが子の突然の死。
 しかし、父親・母親である私たちは、いつもとは違う『何か』を感
じていた・・・。
 その『何か』は心筋炎を疑わせる症状なのです。
 医師や看護婦には、単なる「風邪」として見過ごされてしまう子供
からのシグナル。
 親だからこそわかる小さな異変。この小さな異変が一刻を争うの
です。
あなたをこの胸にはじめて抱いたとき
こんな悲しい未来があるなんて
だれが思ったでしょう



あなたを思い、あなたの名前を呼びながら
今日も一日が始まります



もう一度、かわいい声を聞かせてちょうだい
もう一度、おもいっきりあなたを抱きしめたい



そしてもう一度、時間をとりもどしたい・・・
そうしたら、私はあなたを絶対に守ってみせるのに・・・
ごめんね、ごめんね・・・



せめて夢の中で逢えますように
涙と祈りの中で
今日も一日が終わります
 見えますか? 命の足あとが
 感じますか? 命の鼓動が
 聞こえますか? 天使たちからのメッセージが・・・






高岡 沙彩(たかおか さあや)ちゃん 5歳6か月
1990年4月29日〜1995年11月16日


病 状 の 経 過
11月10日夜 発熱、咳
11月11日 近医受診 風邪との診断 発熱、咳、不機嫌、食欲不振
11月12日 発熱、咳、食欲少し出る、不機嫌
11月13日 近医再受診 血圧測定、血液検査、尿検査、X線検査
発熱、咳、不機嫌
11月14日 発熱、咳、食欲不振、倦怠感、不機嫌、夕方より眼瞼浮腫出現
11月15日 紹介状を持ってA病院小児科受診 
血圧測定、血液検査、尿検査、X線検査の結果、
風邪による脱水との診断のもと点滴治療
解熱、尿量減少、食欲不振、倦怠感、眼瞼浮腫、腹痛、
嘔吐、傾眠
  (夜) 新宮市立市民病院小児科受診 
血液検査、尿検査の結果、風邪による脱水との診断のもと入院
となり、点滴治療
血圧測定なし(撓骨動脈が触れた為血圧が80〜90あると判断)
 入 院 後 顔面蒼白、口周囲チアノーゼ、四肢末梢の冷感、発汗、乏尿、
不穏状態
11月16日 血液検査、尿検査、X線検査
倦怠感、眼瞼浮腫、腹痛、顔面蒼白、チアノーゼ、四肢末梢の
冷感、低体温、頻脈、呼吸困難、乏尿 上腕部にて血圧測定不可能
 10:00 ICUにてモニター管理  心エコー検査にて心筋炎と診断 
痙攣、呼吸停止(心臓マッサージ)
 13:10 死亡確認  (入院後17時間)


裁判(勝訴) 被告 新宮市(新宮市立市民病院 現・新宮市立医療センター)






高山 花菜(たかやま はな)ちゃん 4歳3か月
1993年9月16日〜1997年12月25日


病 状 の 経 過
12月23日夜 顔面蒼白、食欲不振
12月24日 嘔吐(1時間おき0:00〜6:00に5回)、発熱(38度程度)
0:00〜6:00 倦怠感、傾眠
 10:00 受診 検尿、血液検査の結果、嘔吐脱水症、感冒性胃腸炎と診断
吐き気止め、精神安定作用のある座薬を入れる その後点滴治療
12月25日 腹痛、嘔吐、失神発作、低体温、呼吸困難
 早  朝 救急車を待つ間、母の腕の中で呼吸停止
死    亡 発病から、わずか30数時間
風邪と診断を受けて17時間後
健康管理ノートより(24日 10:00受診)
 発熱は38度程度、検尿の結果「ケトン3+」という値で脱水症状がかなりきつい為、混み
合っていたにもかかわらず、すぐ呼ばれる。
 血液検査 CRP1.0 Hb11.5 血糖106.8 赤血球446 白血球12500
 (白血球値が高いことを尋ねると“風邪によるものでしょう”との答え)
 のどの腫れなど見られないことから自家中毒の疑いもあるが、いずれにせよ吐き気が治まれば
心配ないと言われる。
 点滴(ソリタT1)500ml
 点滴中に血圧を測定。看護婦が何度か計り直す。数値がいくらだったか不明。
 薬を処方される。
 ケフラール100mg、フェノバルビタール10%、エンデロノンR、ナウゼリン
 タクシーで帰宅するが、歩くのもきつそうで、「眠たい」を連発する。帰宅後もずっと眠って
いた。






西尾  彩(にしお あや)ちゃん 6歳5か月
1983年3月11日〜1989年8月13日


病 状 の 経 過
8月10日 発熱、食欲不振
8月11日 発熱、食欲不振、嘔吐、腹痛、倦怠感
8月12日 飲食不可能、顔面蒼白、倦怠感、歩行不能
11:50 国循で診察(車イスにて)
診察内容 カルテ記載なし、聴診器を当てることもなし、検温なし
のどを診て脈を取り不整脈があることを確認しながらも心電図検査を
せず、風邪薬(ポンタール、プリンペラン)だけを処方
投薬だけで帰宅させられる。
注:ポンタール=非ステロイド抗炎症剤
  プリンペラン=消化器機能異常治療剤
不整脈、発汗、チアノーゼ、不機嫌、失神発作
19:00 救急車で神戸中央市民病院に搬送(ICUにてモニター管理)
21:30 呼吸停止(電気ショック、心臓マッサージ)
8月13日
 0:15 死亡確認


お二人のお子様を医療事故により亡くされ、国(循環器病センター)、
A医師を相手に裁判中でしたが、平成11年9月24日、6年間に及ぶ
裁判が終結いたしました。






南  菜華(みなみ さやか)ちゃん 3歳0か月
1993年9月24日〜1996年10月3日


病 状 の 経 過
10月 1日 発熱、食欲不振
10月 2日 発熱、食欲不振、嘔吐
 近医受診 風邪による吐気との事、吐き気止め処方
 21:30 嘔吐(1時間おき5〜6回)
   〜 (腹痛、胸痛?)
10月 3日
  1:30
「ポンポン(おなか)に絆創膏、貼って・・・」と言う。
  2:00 (夜間救急病院受診)
呼吸困難(多呼吸、鼻翼呼吸)、不穏状態、チアノーゼ、顔面蒼白、
上気道炎、頻脈、眼球上転、四肢末梢の冷感
  3:00 (様子をみるようにとのことで)帰宅
ますます症状悪化
  6:30 再度病院へ
  7:10 処置室へ
  7:40 呼吸停止
  9:21 死亡確認
  解剖の結果、エコーウイルスによるウイルス性心筋炎と断定。






古川 世理奈(ふるかわ せりな)ちゃん 3歳5か月
1994年7月23日〜1997年12月24日


病 状 の 経 過
12月 6日 発熱(前回の発熱より3週間しかたっていない)
12月 7日 発熱、じんましん G休診のためX病院受診
12月 9日 X受診
12月11日 嘔吐(6、7回)脱水を起こしているため点滴治療
12月17日 発熱 朝、お腹が痛いと元気がない
12月19日 発熱 4、5日前から体をかゆがる G病院(X休診)
12月20日 発熱、乏尿、腹痛、呼吸が早い
12月21日 発熱、食事がとれない、倦怠感、腹痛、軟便、足冷感
12月22日 Z病院 心音異常、肝腫大にてレントゲン、心電図検査
心筋炎と診断され入院
エコーで「ほとんど心臓が動いていない。こんなに元気にしているのが不思議な
くらい」
強心剤、利尿剤、ガンマーグロブリン投与
「2週間から1か月の入院になる」「10分の1は命にかかわることもある」
絶食、絶対安静、水分制限
12月23日 エコー検査 ガンマーグロブリン投与のため吐き気が続く
22日よりも元気がなくなる
12月24日 呼吸が早い、四肢末梢の冷感 モニター管理
  9:30 不整脈、目を見開く 心臓マッサージ 電気ショック
 10:15 死亡確認






藤田 こころ(ふじた こころ)ちゃん 7歳11か月
1991年6月3日〜1999年5月29日


病 状 の 経 過
5月27日 朝起きてすぐフラフラする、何度も嘔吐、少しぐったり
5月28日 かかりつけの病院へ(胸痛、少しむかつき、頭のふらつき)
聴診器をあてると不整脈があり、心電図検査で2段性の乱脈が
あると言われる
吐き気止めの点滴治療 帰宅しておかゆを食べる
  夜 食欲不振、胸痛
 夜 中 ビクンとしてベットから飛び起きる。激しい嘔吐
ベットと洗面所を往復中倒れ、その後、目をむいて倒れる
意識はすぐ戻ったが救急車で大病院へ
最初に小児科医が処置、それからは循環器専門の医師が治療
点滴の中に薬を入れてすぐキャーと悲鳴を何度かあげ心電図が
一直線に一瞬なる(カウンターショック)
5月29日
 4:45 死亡確認






森嶋 ひなり(もりしま ひなり)ちゃん 4歳0か月
1996年10月14日〜2000年11月2日


病 状 の 経 過
10月27日 寝入る時にコンコンと咳が出る
10月28日 寝入る時にコンコンと咳が出る
10月29日 さらりとした鼻水が出る
10月30日 夕方、37.5℃の発熱
10月31日 朝、突然吐く。倦怠感。歩くのが嫌だと言う。
埼玉県久喜市 T小児病院受診 S医師診察
胸部、背部三箇所聴診・口腔内診査のみ、
S医師は挨拶の返事なし。
カルテを見たままあっけなく診察が終わってしまったので
心配になりいろいろ聞くが満足な答えが返ってこない。
では、何か吐きづらいものを教えてください。と言えば
そんなものはないよ!・・・との答え。
吐き止め出すから。・・・と付け加える。
吐く風邪が流行していたため吐き止めを3日分処方される
11月 1日
11:50 薬が効かないので 同 T小児病院受診 M医師診察
脱水と判断、点滴開始・血液検査・尿検査実施
ここで T小児病院院長に引継ぎとなる
12:10 血液検査の結果、GOT.211/LDH.1471/ALP.693/CPK.1417/CRP.1.6/
といずれも通常では考えられない高値。
これは一過性のものでしょう。と説明される。
風邪の点滴はなお続けられる。
13:00 手足冷感、傾眠
13:30 一人でよたよと歩いてトイレ尿50cc
手が痛い、足が痛いと言うので大丈夫かと看護婦に問うと布団を
かけてくださいと言われる
14:00 胸部レントゲン撮影
14:30 気管支炎、軽い肺炎かもしれないと説明。
15:00 手足が黄色くなる。手足が痛い痛いと言う。言葉が少なくなる。
看護婦と医師に言うが様子をみましょう。
16:00 (入 院)脈拍138 体温36.6度 倦怠感 手足冷感
17:00 痛がるので再々看護婦に言うが回診まで待っているように言われる
18:00 手足が痛いと暴れだすのでナースコールで呼ぶ
18:10 心電図
18:30 エコーをとりながら心臓だ。おかあさんうちでは手に負えないので
センターに搬送します
19:20 センター着。セルシン1ml投与。そのまま意識がなくなる。
20:15頃 人工心臓手術断念。心停止、瞳孔散大。
ここではじめて心筋炎という聞きなれない病名を聞く。
22:00頃 再び心拍が出る。
11月 2日 早朝4:08 再び心停止。薬にも反応なし 
死亡確認  (風邪の診断から33時間後)