心筋炎の早期診断と早期治療



 心筋炎は急性期を脱すれば予後は良好だといわれています。
 風邪症状の子供に対して、常に心筋炎の合併を疑うのは不合理なことだと思い
ますが、風邪の割には倦怠感が強い、風邪症状が治まってきたのに全身状態が悪
化している、熱の割には呼吸状態が悪い、不穏状態など母親だからこそ気付くこ
れらの症状が見られた場合、血液生化学検査、CPK値、血中酸素濃度、血圧、
心電図、心エコーの検査を行う医療システムに改善されるべきです。
 また私たちが『いつもとは違う』と感じたのは嘔吐と倦怠感でした。
 子供が嘔吐する時は何度もしゃくり上げるように吐くのですが、そういう吐き
方ではなく突然吐き、その後何もなかったかのように眠るという感じでした。
 倦怠感にしても単に怠いのか、息が苦しいのか小さな子供の場合、自分のしん
どさを上手に説明することが出来ません。                 
 きめ細かなケア、慎重な診察、そして何より『心筋炎』という病気を、医師を
はじめ一人でも多くの人に知っていただくことが大切だと思います。
 心筋炎の症状の一つである「腹痛」にしても、幼い子供が自分の状態を上手に
説明できるわけはなく、胸の痛みを「ポンポンが痛い=お腹が痛い」と表現する
ことがあるのです。                           
 子供が腹痛を訴える時は必ずしも真の腹痛を訴えているとは限らないのです。
 したがって医師には子供の年齢に注意をし、合併症状にも十分注意して問診、
診察をしていただきたいと思います。                   
 心不全が起こるとむくみがでてきます。通常下肢にむくみが出ると言われてい
ますが、子供の場合、顔面や腹部に出現するのが特徴です。         
 不機嫌であったり、口周囲チアノーゼ、末梢血管の収縮により身体全体がひん
やりとして蒼白傾向となり、異常な体重増加や重症であれば両眼瞼や外陰部の浮
腫、腹部膨満傾向が観察されます。                    


風邪は万病のもと・・・


  心筋炎とは心臓の筋肉の炎症をいいます。
 ほとんどの場合がウイルスによって起きてきます。
 原因となるウイルスはコクサッキーウイルスと呼ばれるグループが一番多いと
されています。
 多くの場合は、風邪様症状で始まります。
 風邪にしては息切れが強く、咳も続くと思っているうちに動悸がしたり、胸苦
しくなったり、全身にむくみが出たりして、おかしいと感じるところから病気が
見つけられなければいけないのです。
 診断の時期が命を左右するのです。
 適切な時期に診断を誤り、間違った治療、投薬をされ奪われた、あの子たちの
悲劇を繰り返さないで下さい。
 風邪だと思っていたのが息苦しくなったり、平に寝ているのが苦しくて座りこ
んでしまうような時には、風邪の治療とともに心臓は大丈夫か診てもらって下さ
い。