「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.14  05.3.7発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


「九条の会」大江健三郎氏講演

  2月26日、和歌山市民会館大ホールで高教組第二支部主催の「父母教職員の集い」が開催され、文学者で「九条の会」の呼びかけ人のひとりである大江健三郎氏が講演しました。「高校生の時から心で続けていること」と題した講演に1100人が耳を傾けました。氏は高校時代から「伸びる素質をどう開花させるのか」ということに関心があり、不平等は伸びる素質を摘んでしまい、「素質を伸ばせる」自由を保障するのが教育行政の役割であり、教育基本法の精神がそれであることに言及しました。最後に大江氏は「私は改憲の動きに抵抗します」と締めくくりました。

労働学校「憲法コース」はじまる

  3月2日、県学習協主催の労働学校「憲法コース」が教育会館で開講され、第1回は「憲法九条を守るわかやま県民の会」の坂本文博事務局長より「憲法が危ない」という題で講演が行われました。講演のなかでは自民党憲法調査会が昨年11月に出した「改憲草案大綱」のねらいや憲法9条が果たしてきた役割、たたかえば大きく改憲阻止のながれを作り出せる可能性があることなどが強調されました。受講生の感想文では「テレビのニュース、新聞などではよくわからなかった改憲への動きがこんなに加速しているのかということに驚かされました。」「日本国憲法が先進的なものであることがよくわかった」「9条だけでなく憲法を全体的にその意味を理解して、決して古くないことや、もっと生かしていくことが大切なことなどを広めたい」「9条の会のとりくみが全国で本当に幅広く広がっているのを聞いて展望がもてたし和歌山でも出来ると思えました。」など積極的な受け止めが出されていました。なお、憲法コースは6回シリーズで4月上旬まで行われる予定です。

憲法9条を学ぶつどいに約100名参加<紀南九条の会>

  2月23日(水)新宮市商工会議所2F大ホールにおいて、紀南九条の会および紀南地区労働組合協議会(紀南労協)主催の「憲法九条を学ぶつどい」が開催されました。つどいには、100名を越す市民・労組関係者などが参加しました。開会に先立って、フォークグループ「平和歌い隊」によるミニコンサートを行いました。「新しい憲法の話」など三曲を披露。主催者を代表して、紀南地区労働組合協議会議長の喜田俊生氏より開会挨拶。その後、新宮市を中心に憲法を守る活動している市民グループ「ピース9(ナイン)」の植松さん、「新宮九条の会」の中森さん、そして、「平和の集まり」の平戸さんの各氏から、グループの紹介と呼びかけが行われました。記念講演では、津市立三重短期大学講師の成澤孝人さんが、「憲法改悪でどうなる私達の生活」と題して、有事法制の具体的な内容にふれ、わかりやすく講演しました。成澤氏は、「三重九条の会」の中心になって活動も行っています。参加者の中には、若者の姿も多く、今後憲法を守る運動に大きなはずみがつきました。(紀南労協ホームページより転載)


戻る