「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.20  05.5.31発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


「 紀ノ川高校九条の会 」発足

  憲法という生活の根幹に深く関わるものが改悪されようとしているにもかかわらず、多忙化の中で日々の暮らしに追われ、また大きな事件が多発する中で、関心もそちらに引き寄せられがちです。メデイヤがほとんど取り上げない中で、平和と平等を破壊し、人間の尊厳を踏みにじる憲法改悪の動きが着々と進行していることに恐怖を覚えます。けれども一方で「憲法守れ」の動きも広がり、各地に九条の会が結成され、貴志川高校にも結成されたと聞きました。紀ノ川高校にも出来ないかと思い、「憲法改悪を阻止するために、個人が出来ることをするゆるやかな会です。少しでも出来ることをしたいという思いを表明するために加入をお願いします。」と呼びかけたところ、
30名を超える、職場の大部分の方に賛同をいただき「紀ノ川高校九条の会」を結成しました。情勢を共有するために「九条の会ニュースkinokawa H.S」を発行し活動を開始しました。(梅田律子)
 
海南海草地方九条の会発足

  5月21日(土)海南海草地方九条の会発起会が海南市保健福祉センターで75名の参加者が集まり開かれました。開会のあいさつでは、呼びかけ人で下津町の往生寺の住職である川崎観随師が戦没者追悼法要で恒久平和について話された老僧の言葉を紹介しながら、「私の仕事として少しでも憲法9条を守る人をふやしていきたいとこの会に参加させてもらっている。今日から地道にこつこつ仲間をふやしていこうではありませんか」と訴えられました。
  講演では、岡本弁護士が「なぜいま九条なのか」と題して、憲法とは政治をするものに対して枠をはめるものであること、今日の憲法「改正」論の本音は米国の世界戦略の中に日本を組み込もうとするもの、と厳しく批判されました。国連の核不拡散検討委員会にむけたニューヨーク100万人集会に参加した海南市在住の大学生からカンパのお礼と集会参加の報告がされました。海南海草地方九条の会の申し合わせ事項が確認された後、事務局から賛同アピール署名が600人をこえている状況が報告され、さらに賛同者を広げることが呼びかけられました。

「命づ宝」栗原省三氏講演 「九条の会ゆら」文化講演会に250人

  5月21日、由良町中央公民館で開かれた「九条の会ゆら」主催の文化講演会に250人が参加。中塚さんの開会宣言の後、まず有田ハーモニカグループによる演奏があり、演奏途中にはお国言葉で九条の朗読が入り、「ふるさと」や「夏は来ぬ」など懐かしい曲で聴衆も一緒に歌って盛り上がりました。つぎに町内の縫製工場で研修生として働いている中国人女性周さんから演奏への感謝と日中の友好を願うあいさつをして花束贈呈を行い、大きな拍手に包まれました。
「命づ宝」(ぬちづたから)と題した栗原省三氏の講演では、沖縄八重山諸島最西端にある波照間島での戦争マラリアによる家族全滅の悲劇などの話を通して戦争の悲惨さ、平和の尊さ、九条を守ることの重要さが訴えられました。講演途中、ソプラノ歌手西浦さんによる沖縄の島唄と別院さんの「ハテルマ・ハテルマ」の朗読が入るなど聴衆を最後まで惹きつけるすばらしい講演でした。


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