「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.26  05.8.22発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


総選挙で改憲勢力に審判を
         8月9日JR和歌山駅前で街頭宣伝


  郵政民営化法案が参議院本会議で否決され、国会が解散された次の日の8月9日夕刻、「憲法九条を守るわかやま県民の会」はJR和歌山駅前で街頭宣伝を行い、和教組、高教組、県地評、憲法会議、新婦人、和商連、共産党など13人が参加しました。参加者は道行く人々にチラシを配りながら「日本を戦争する国にするな」「憲法9条を守ろう」と書かれた横断幕を掲げた宣伝カーの上から弁士4人が次々とマイクを握り「8月1日に自民党から出された新憲法第1次草案は、9条を変え、自衛軍を持てるようにし、日本が米軍と一緒に海外で戦争することに道を開くものです」「今日8月9日は60年前に、長崎に原爆が落とされた日であり一瞬に多数の尊い人命が奪われた日です。こういう悲惨な体験を二度としないように9条を守り抜こう」「来る総選挙で改憲勢力に審判を下そう」と訴えました。

きのくに九条の会結成

  和歌山市の吹上、今福、砂山、雄湊の4地域の市民らでつくる「きのくに九条市民の会」は7月15日、県民文化会館で結成総会を開き55人が参加しました。記念講演した和歌山大学の河音琢郎助教授は9.11当時アメリカに滞在していたが、米国民の恐怖を利用したブッシュ政権の先制攻撃戦略を厳しく批判。アメリカの要求で日本の9条改憲への策動が加速していることを解明し、9条を守るたたかいは日本の平和をまもるだけでなく、21世紀の国際的な平和実現への方向性を指し示すことだと強調しました。総会では、同日時点で会員が181人になったことが報告されました。代表世話人の近藤富造氏は、国民過半数の世論を結集するためにさらに運動を広げようと呼びかけました。

戦争を語りあう会 「九条の会・うちた」

「九条の会・うちた」は7月30日、打田町古和田会館ホールで「戦争を語りあう会」を開いて発足しました。町内外から100人が集まりました。那賀郡内では「九条を守ろう那賀郡の会」が4月に結成されましたが、それ以降の郡内での「九条の会」は打田町が初めてです。「1本の鉛筆」をみんなで歌った後、呼びかけ人の1人である元打田町議会議長の梅田軍児さん(77歳)は「特攻基地のことは60年たった今も頭から離れません。17歳から20歳までの若者が片道の燃料だけで沖縄決戦に飛びました。二度とこのような戦争をしてはいけない。世界から尊敬され、信頼される以外に日本の進路はない。九条改悪を許してはいけない」と訴えました。つぎに、同じく呼びかけ人の1人、退職教職員の下条昇さん(73歳)も終戦の夏に広島市の師団司令部で通信兵をしていた長兄の被爆体験を紹介し「憲法を守ろうという一点で手をつなぎあらゆる努力を」との全国「九条の会」アピールへの賛同署名を呼びかけました。最後の朗読では「火の海・和歌山大空襲」の本の中の一節を町内の二人の女性が読み上げ、そのあまりの惨めさに参加者は息をのみました。

真田寿雄


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