「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.35  05.12.13発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


9条ネット(準備会)が講演会   中村哲医師がアフガン活動報告

  12月1日、9条ネットわかやま(準備会)は、アフガニスタンで医療活動や井戸掘りなどに取り組むペシャワール会現地代表の中村哲氏を迎え、和歌山市民会館で講演会を開催し、600人が参加しました。中村氏は、スライドを使い活動を紹介。「アフガニスタンでは1人のテロリストを殺すのにアメリカは空爆で何十人もの一般市民を犠牲にしている。」「治安は悪化するばかりで、二つの診療所が閉鎖に追いやられた。」「大干ばつで100万人が餓死寸前なのに食料援助まで止める制裁が加えられた」「そういう実態は、報道されていない」と報告。9条ネット(準備会)を代表してあいさつした山崎和友弁護士、花田恵子氏は「9条を守る一点で、意見の違いを乗り越え、ネットワークづくりを」と呼びかけました。

歌声とともに9条守れ!  福祉保育労の宣伝行動に21人。

  12月9日の「県民の会」の9の日宣伝宣伝行動は、5時半からJR和歌山駅前の近鉄前で始まりました。女性二人が横断幕を掲げて宣伝しました。共産党の下角さん、和教組の琴浦さん、国賠同盟の引地さんがマイクで訴えました。市内の中学生4人が自転車でやってきて、「憲法って知らん。勉強してないもん」。「憲法変えられると日本が戦争する国になるんよ」「そんなんいやや」「署名してよ」「ええよー」とマニュキアやつけづめの手で署名をしてくれました。別れ際に、「みかんあげるわ。うちのおじいちゃんつくったんやからおいしいで」とみかんを一つくれました。6時になると福祉保育労和歌山市支部の青年のみなさんが宣伝行動を引き継ぎました。ギターを抱え、10人くらいの合唱団が、「戦争を知らない子どもたち」「世界に一つだけの花」などの歌を歌いながら、書記長の浦上さんがマイクで訴えました。若者ばかりでにぎやかに歌いながらの宣伝に、足を止める人、署名に協力してくれる人もいつもより多くいました。労働組合の単組の独自の宣伝行動は、初めてのこと。しかも、20人の若者が自主的に宣伝行動で奮闘してくれました。なお、和教組の障害児学校部からも3名、応援に参加してくれました。

自由民主党「新憲法草案」の検証  弁護士9条の会がリレートーク

  12月9日、わかやま弁護士9条の会が、和歌山市民会館市民ホールでリレートークの会を行いました。
  弁護士九条の会の代表世話人の一人、山崎和友弁護士が主催者挨拶。その後、4人の弁護士が自民党の新憲法草案について語りました。由良登信弁護士は、「憲法改選のねらいと『新憲法草案』の特徴」と題し語りました。なぜ今憲法改正なのか、なぜ「改正」ではなく、「新憲法」の形で提起したのかなどについて話されました。石津剛彦弁護士は、「憲法九条の戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認はどうなる?」と題し丁寧な説明と豊富なデーター・事実を基にわかりやすく話されました。藤井幹雄弁護士は、「9条以外の憲法草案の特徴」と題し、基本的人権の問題で特に、「公共の福祉」の文言を「公益」「公の秩序」に置き換える問題について話され、さらに、議院内閣制の変容、地方自治の問題、憲法改正規定にもふれられました。。弁護士9条の会の事務局長の畑純一弁護士は、「改憲を許さないために国民投票での国民過半数をめざして」と題し、改憲派は、今回の総選挙のようにキャッチコピーとイメージで投票選挙をおこなうだろう。大きな共同を広げ幅広いネットワークをつくっていくことを訴えました。最後に閉会の挨拶にたった弁護士9条の会の顧問の月山桂弁護士は、「憲法九条を守るということは、生命を守るということ。広島、長崎の原爆、和歌山大空襲のようなことを再び許してはならない。弁護士は、在野の法曹と言われる。在野と言うことが大事です。私もがんばって行きたい」と熱い思いを語っていました。(取材:琴浦)


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