「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.36  05.12.21発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


熊野のこころと平和憲法
     くまの平和ネットワークが”漫談と講演の夕べ”開催

「熊野平和ネットワーク」(紀南9条の会、9条を守る会、しんぐう9条の会、年金 者組合新東支部9条の会、平和の集まり、ほんぐう9条の会)は12月10日、新宮市 福祉センターで「熊野のこころと平和憲法」と題して、漫談と講演の夕べを開催し、300人が参加しました。全国で活躍している漫談家の木藤なおゆきさんはリズミカルな口調で世相を語り、笑いを誘いながら、現在の改憲の目的は「アメリカ財界の利益を守 るための戦争に日本を荷担させることで人の命よりももうけを優先させるもの」と指摘し、暮らしと平和を守るためにも現行憲法を守ることが大切と訴えました。中辺路に住む作家の宇江敏勝さんは、「大自然を神としてきた熊野信仰」と平和の共通性をあげ、日米安保に基づく日米軍の融合につながりかねない改憲への動きを批判し、平和憲法を守ることの大切さを訴えました。

改憲許さない運動の飛躍を!
    「憲法9条を守るわかやま県民の会」運営委員会開催される

「県民の会」の運営委員会が 12月15日夜、高校会館4階ホールで開催されました。10月下旬自民党が新憲法案を発表し、民主党も改憲への「提言」を出し、来年の通常国会へ「国民投票法案」を提出するための準備がすすめられているなど改憲へ向けての動きが加速される中で、飛躍をめざして開催されたもの。
  事務局から、(1)憲法リーフや憲法ブックレットを使った草の根学習(2)意見広告ポスター貼りだしや9日宣伝など宣伝活動(3)計画的な憲法署名の推進(4)地域、職場、分野の網の目の「9条を守る組織」の確立などが提起されました。会議途中に「9条の会・わかやま」から事務局の阪中重良さんが来られ、「9条の会・わかやま」のアピールや呼びかけ人のメッセージや写真が載っているリーフの大量普及や来年前半に大規模な集いを開催しようと各方面に呼びかける予定であるなどの訴えがありました。
  その後、各団体から発言があり、民医連は医療生協9条の会の1月結成へ向けて準備していること、30人で約100枚の意見広告ポスター貼りだし行動をしたこと、国賠同盟は12月8日に2台の宣伝カーで5分間スポット宣伝を朝から夕刻まで行ったこと、高教組は職場9条の会の活動や青年部教研で「憲法と成績主義賃金」をテーマにした話し合いをしたこと、第9条の会は憲法ビデオを観て、学習を深めていること、和教組は執行部で事務所の廻りにポスター張り出し行動 を行ったことや、勤労者通信大学憲法コースに執行部全員受けようと取り組んでいること、新婦人は県の大会でのピースリレートーク、和歌山支部の9日街頭宣伝、上富田のオリジナルポスターづくり、福祉保育労では12月9日に21人の青年で和歌山駅前でピースソングを歌いながら街頭宣伝に取り組んだこと、和商連では増税反対と改憲反対の運動を結合してとり組み6300人の署名を集めたこと、和法労は弁護士を講師に学習会に取り組んだことなど活発に交流しました。
  交流の後、後藤正人和大教授による「日本国憲法と自民党新憲法草案との比較」と題して講演が行われました。後藤正人氏は、自民党案が現行憲法前文にある平和的生存権や侵略戦争への反省が削られ、9条2項の戦力不保持や交戦権否認がなくなることによって日本が「戦争をしない国」から「戦争をする国」への大転換が謀られる危険性を明らかにしました。


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