「憲法9条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.4  04.11.11発行「憲法9条を守るわかやま県民の会」事務局 
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554           


「憲法9条を守るわかやま県民の会」発足

  11月3日(水)午後1時30分から和歌山市勤労者総合センターで「憲法9条を守るわかやま県民の会」結成総会が行われました。参加者は約170人であらかじめ用意していたいすが足りず途中でから補充するほど盛況でした。開会に先立ち、「読みきかせの会」の別院清、丁子両氏による憲法前文と9条の和歌山弁と正文での朗読が行われました。参加者はあらためて憲法のすばらしい内容をかみしめました。
  後藤正人(憲法会議議長)氏より開会の挨拶があった後、準備会事務局長の坂本文博(憲法会議事務局長)氏より経過と提案が行われました。経過報告では9月24日、準備会が発足して以来、県内の各地域や労組、民主団体で、憲法学習の推進、街頭宣伝と署名、有田など地域の「9条の会」結成へ向けての準備など様々な取り組みが前進しつつあることが紹介されました。討論では、会の名称をめぐって熱心に意見交換がされ、最終的に「憲法9条を守るわかやま県民の会」に決まりました。
  参加者からは、「職員全員に憲法学習をということで毎月学習会を開いている。」(民医連)、「戦争する人づくりをねらって教育基本法改悪がたくらまれているが憲法改悪反対を許さない取り組みと一体のものとしてたたかいをすすめよう」(教基法を守る連絡会)、「憲法をまもる運動への賛同者の発言をホームページで紹介している」(海南海草地域)、「運動を広げるためにもっと親しみ深いポスターやシールの作成を」「若い人も引きつける9条ポスターを作ってはどうか。」など運動を広げていくための積極的な意見が次々と出され時間が足りないほどでした。
総会は最後に「会」の「申し合わせ」や「当面の取り組み方針」を確認し、役員として代表委員に後藤正人(憲法会議)、藤井穂住(県地評)、運営委員に各団体から代表1名、個人からは福森美幸(税理士)、宮下長G(元校長)、大場誠三郎、谷口章(牧師)の各氏と事務局長1名、事務局次長として6人のメンバーを選出し、藤井穂住氏(県地評議長)が閉会のあいさつでしめくくりました。

「いのちと憲法9条」記念講演に高柳新氏

  総会の後、午後3時より結成総会を記念して全国革新懇代表世話人であり、全日本民医連名誉会長の高柳新氏より「いのちと憲法9条」の演題で講演が行われました。
氏は「ぬちどう宝」(命こそ宝)という沖縄のことばを引用し、「命こそ最も大切」なものと強調し、今、世界は戦争、医療の貧困、食糧難で命が粗末にされており毎日10万人の餓死者を出していることを紹介。 アメリカは世界の大国であるが、社会福祉は世界で20番目、貧富の差がひどく、無保険者が5000万人 あり、予算の4割が軍事費であるゆがんだ姿であることを告発。
 小泉内閣が押し進めようとしている憲法改悪路線は企業大国から軍事大国への危険な転換に道を開くものであり、アメリカと同じような軍事大国、弱者切り捨ての社会をもたらすものであり、絶対にこの道を許さないように、国民過半数を獲得する壮大な規模の取り組みをすすめようと強調されました。


戻る