「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.58  07.5.17 発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


「憲法9条を守る弁護士の会」が県民大署名よびかけ

  憲法9条を守る和歌山弁護士の会は、5月2日記者発表し、憲法9条改悪反対の県民大署名を呼びかけました。これを受け、5月3日JR和歌山 駅前で、「憲法9条を守る弁護士の会」をはじめ「県民の会」や9条を守る運動をしている様々な団体や個人、約50人が午前11時から午後1時まで街頭署名行動を行い、2時間で540筆の署名が集まりました。

改憲手続き法阻止緊急昼休みデモ

「憲法9条を守るわかやま県民の会」と和歌山県地評は、5月11日、参議院憲法特別委員会で改憲手続き法案が強行可決されるとの報道がされる中、緊急の昼休みデモを実施、130人が参加しました。和歌山市役所前でデモの出発前に武内正次「県民の会」代表は「最低投票率の規定もなく、公務員や教員の運動を規制し、有料コマーシャルが野放しで改憲派に圧倒的に有利な法案の不当性を訴えよう」と呼びかけました。参加者は「9条を守ろう」「改憲手続き法反対」のシュプレヒコールを行いながら和歌山地裁前までデモ行進しました。

5.12県民の集い 「 5月の風に We Love 憲法」

  5月12日(土)に「憲法9条を守るわかやま県民の会」は、「県民の集い 5月の風に We Love 憲法」を和歌山市のビッグ愛で開催し300人が参加しました。会場は満員になり途中で椅子を追加しなければならないほどでした。オープニングで「5月の風に」合唱団が約30人で憲法集会のテーマソング「5月の風に」などの歌を披露しました。開会宣言の後、「青年9条の会」が漫才やギター伴奏をしながらパワーあふれる歌を歌い、平和の大切さを訴えました。
  講演した名古屋大学大学院の浦部法穂教授は、「戦争は常に権力者の利益擁護、拡大のために一般民衆が動員され、民衆が常に犠牲者である。」ことを歴史的に明らかにし、「全世界の人々が『恐怖と欠乏からの自由』を実現するため様々な取り組みがなされておるという国際社会の「現実」にとって日本国憲法は重要な指針になっている。日本国憲法の平和主義は、いまこの時代にこそ現実的な意味を持っている」ことが強調されました。

  また、「県民の会」代表の後藤正人和歌山大学教授、武内正次県地評議長、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の赤木俊之弁護士は、それぞれの挨拶の中で、9条を守るために「県民大署名」を成功させようと訴えました。

魅了され、納得した小森講演会 −みなべ・田辺西牟婁9条講演会−

 
  田辺市の施設Big-Uは開会前にほぼ400の席が埋まった。白浜町の竹中しづ子さんの語り「つばき地蔵」、つづいて湯浅町の中学生も含めた「疾風打ち太鼓」のエネルギッシュな演奏のオープニングで集会の幕は開いた。
 「平和のための講演会」、みなべ町から田辺・西牟婁地方の11の9条の会が共同で企画・主催したこの会には遠く和歌山や新宮からも駆けつけてくれた参加者で立ち見も出た。
  講演は全国・九条の会事務局長で東京大学大学院教授の小森陽一さんの「変えたらあかん!憲法9条」。小森さんは、まず、「やらせ教育基本法」(小森流表現)成立や国民投票法案のゴリ押しなど厳しい状況ではあるが、9条の会の波は着実にしかも強力に全国的なひろがりをみせ、その世論形成の力が一部野党を抱き込んでの与党の改憲の思惑を挫折されていることに自信を持とうと述べ、つづいて安倍内閣が進めようとしている解釈改憲による集団自衛権容認の企てとそれが改憲に直結する危険性を具体例をあげて指摘された。さらに、自民党新憲法草案は、米国の「自衛的」と称して先制攻撃的な軍事行動に日本が直接関わることを目的としていることと、治安出動など矛先が国民に向けられる余地を残していることに危険性を感じる必要があると指摘された。小森講演は、具体例をふんだんにあげ、しかも論理的であり、参加者は傾聴した。その気さくな人柄は、会場を出る参加者一人ひとりを見送り、握手して連帯を確かめあう姿に象徴的であった。(田辺9条の会 田所顕平)


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