「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.7  04.12.8発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局 
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憲法調査会で改憲案審議も

  自民党、公明党でつくる「憲法改正の手続き法に関する与党実務者会議」(保岡興治座長)は11月30日、憲法改正国民投票法案について大筋で合意、あわせて国会法を改悪して憲法調査会を引き続き存続させ、改憲原案作成の権限まで与えようとする方向をうちだしました。合意した国民投票法案の要綱で注目されるのは、法案の大きなポイントとなっている投票の方法――複数の事項にわたって改憲をする場合、個々の改憲条項ごとに○×をつけるか、一括して○×をつけるかについて、「発議の際に別に定める」と先送りしていることです。明らかに法案の反動性を隠して法案本体を通すための小細工です。実際には、改憲案文は投票用紙に刷り込まず、「適当な箇所に掲示する」となっていることを見ても、一括投票方式となる危険性が強いといえます。

青年の憲法学習 

  9月から11月にかけてピースネット和歌山(平和サークル)、民青など青年の中で憲法学習が毎回10人前後で数回開催されました。その中で出された意見の一部を紹介します。
「イラク人の青年が日本の憲法9条を知って『戦争での被害に対して、報復じゃなく、二度とこんなひどい思いを誰もしないように戦争を放棄して平和をつくっていこうというのは、何てすばらしい考えなんだ。すごい国だ。イラクの中ではこんな考え方はほとんどない。これをイラクの中で広げていきたい。』と感動していた話を聞いた。向こうの人は、いつも戦禍の中にいるから、9条を身をもってすばらしいと実感できるんだと思う」「高校の時に、韓国からの留学生が後輩にいて、『韓国に戻ったら、兵役に行かなあかん』って嫌そうだった。兵役のこと考えたら、人生設計が立てられない。自分のやりたいことに進んでいるときに兵役とかで挫折させられるのは、ほんまに嫌やろな。」「9条は、歴史の中で勝ち取ってきた平和への道で、世界的に讃えられるものだと自信を持って守っていかなくてはだめだ、今近くにいる人みんなに大声で言いたいです。」「アメリカについていくために、私たちの憲法を変えようなんてとんでもない。一番はじめに『憲法を知らなくては守れない』このことばが一番胸に響いた。」

「海南海草九条の会」準備すすむ。

  海南海草地方九条の会(準備会)では、11月27日、第二回目の準備会を開催しました。10月に8人で開いた第1回準備会に続いて、この日、第二回準備会。「案内がないけれど、聞きつけてきました」という参加者も多く、準備した会場はいっぱい。23人。そうです!参加したくて集まってくるような会にしたいのです。「九条の会」アピールを読み合わせた後、「九条」への思いを出し合いました。
「お寺に来た人や、妻の入院で病院で会う人たちと、平和や憲法九条の話をしている。先日、病院で『テロとたたかうためにはブッシュにがんばってもらわなくては…』という人にどうわかってもらえるか苦労した。途中で看護婦さんも話に入ってきて、私の応援をしてくれた。(元教員・僧侶)」そんな話の反面、「最近、戦争についての子どもの考えが変わっている。メディアが戦争の悲惨さを伝えない。かっこいいものとして伝える。一方、戦争の悲惨さを教えなくてはならない私たち教員の中に、教科書攻撃などとの関係で、憲法9条の精神で教えることへのためらいがある。(現職教員)」ということも。また、「戦争の真実を報道しないマスコミに、電話やファックスで意見を言おう。(新婦人の会)」と、呼びかけもありました。
  来年2月に大江健三郎さんが和歌山にみえるそうです。それにあわせて、賛同者を広げ、1月29日に学習会を開くことになりました。


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