「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.75  08.4.14 発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


守ろう9条、派兵恒久法ゆるすな!

JR和歌山駅前9日宣伝行動

 「憲法9条を守るわかやま県民の会」と和歌山市9条センターは4月9日、好天に恵まれ、すっかり春めいて温かい日差しの中で午前11時から1時間、JR和歌山駅前で9日宣伝署名行動を行いました。新憲法制定議員同盟(中曽根康弘会長)が、民主党の鳩山由紀夫幹事長、前原誠司副代表を新たに役員に加え、自民・民主共同で憲法改悪を推し進めようと動きを強め、さらに自民党が民主党を巻きこんで「派兵恒久法」制定に向け動き出すなど重大な情勢下で行われました。
  各加盟団体より21名が参加、4名が次々にマイクを持ち「憲法9条まもろう」「派兵恒久法ゆるすな」と訴えを行いました。「憲法9条は世界の宝」と書いたパネルを立てかけ、宣伝カーには「9条を守る署名をしよう」ののぼり旗を掲げ、チラシ配布をしながらの訴えを行い、この日は77筆の署名が集まりました。


結成2周年記念・戦争を語る会PARTⅢ   九条の会・美浜

  4月6日(日)美浜町地域福祉センターで「九条の会・美浜」主催の戦争を語る会 PARTⅢが開催されました。
町民をはじめ、隣接の御坊九条の会、印南九条の会、民主 団体の方など50人が参加しました。
三尾の古川圭三さんは、79才の今も戦争の悲惨さを生々しくありありと語りました。 輸送船で硫黄島への決死の物資輸送。少年の体験した地獄の戦闘。「15才、海軍特別 少年兵の戦争体験」を1時間あまり、戦争の残虐さを淡々と語ってくれました。
  85才、元町会議員で吉原の児玉五郎さんは、潜水艦で出撃した若者たちを思い、呉の海軍基地での潜水艦訓練の体験や戦前、戦中の恐怖の心情と現在すすみつつある憲法改悪の動きへの警鐘を訴えました。どんどん聴衆を惹きこんでいく話術のすばらしさを感じました。地元の地方紙、紀州新報社と日高新報社も取材に来ていました。
  戦争を語る会は今後も継承していき、冊子にして財産にしていきたいと思います。地方紙に掲載してもらったり、学校へ語り部が出前して子供たちに聞いてもらったり、 図書館に置いて町民に読んでもらったりなど考えています。             「九条の会・美浜」事務局  大谷 真

田辺9条の会 沖縄戦跡・平和ツアー
  
  田辺9条の会は2.29~3.3の4日間、沖縄戦跡・平和ツアーを行いました。以下は、紙面の都合で「たなべ9条通信」からの抜粋を掲載させて頂きます。.
捨て石とされた沖縄 2日目、南部の戦績をまわる。戦況が悪化し本土決戦が現実味を帯びる中、軍は「絶対国防圏」を設定し最終決戦に備えたが、その圏内から沖縄ははずされ「捨て石」と位置づけられた。この時から沖縄戦は避けられない運命となった。軍と住民は米軍に南部に追いつめられた。北からは米軍の上陸部隊が、海上には艦船が、挟み撃ちの中、多大な犠牲を出すことになる。沖縄戦の死者20万人、うち県民は12万人にのぼる。摩文仁にある平和祈念公園には、敵味方を問わず、すべての犠牲者の氏名を刻んだ「平和の礎」が建ちならんでいる。そこをまわりお参りした後、アブチラガマに向かった。
  アブチラガマは自然の洞窟。一人ひとりとおる入口を入るとそこは真っ暗な世界、懐中電灯の灯も届きかねる。進むと広い空間になる。ここは陸軍病院の分室となった場所だ。洞窟内の各コーナーに手術室・破傷風患者の部屋・精神異常を来した人の部屋などの表示があり、600~1000人もの傷病兵、医師、看護師、看護助手の女学生、それに避難住民であふれたという。その空間で懐中電灯の灯を消すと全くの闇となった。その闇の中で、戦争の実相を思い描く。
都市の中に居座る基地 3日目、中部の米軍基地をまわる。宜野湾市の嘉数高台、上陸してきた米軍と1ヵ月にわたる激戦を繰りひろげた高台だ。その高台から普天間基地の全貌を捉えることができる。宜野湾市の真ん中に基地があり、それを取り囲むように市街地がひろがる。その中に10年前、ヘリコプターに突っ込まれた沖縄国際大学のキャンパスも見える。
  宜野湾市街を抜けて嘉手納に向かった。沖縄県には日本におかれた米軍基地の75%が集中する。その大半が本島にある。本島の面積と西牟婁郡(含む串本町)とはほぼ同じ。その島の中に旧田辺市・旧白浜町・上富田町をあわせたのとほぼ同じ面積の基地が点在する。そしてその合間を縫うように100万県民が暮らしている。
  嘉手納はそのなかでも最も規模が大きい基地だ。「道の駅かでな」から基地全体を見渡すことができる。とてつもなく広い。米軍住宅もゆったりと建てられ、その周辺に民家が密集している。宜野湾市の34%が基地で人口密度は1㎢あたり6500人、嘉手納町は84%、6000人であり、日常的にも基地は重く住民を圧迫していることがわかる。


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