「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.80  08.7.1 発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


平和の歌』を憲法を守る力に  和歌山うたごえ九条の会が結成される

  6月29日、勤労者総合センターで、和歌山うたごえ九条の会の結成総会が行われました。参加者は予想を超えて79名、入会申し込みは100名を超えました。結成総会は、さすが「うたごえ」らしく、歌ではじまりました。九条の会わかやまの事務局長、柏原卓氏が、来賓挨拶で「たたかいの大きな節目には、いつも歌声があった。『原爆許すまじ』『がんばろう』『沖縄を返せ』など。いまうたごえ九条の会が結成される意義は大きい」とエールを送りました。
  構成グループによる記念演奏のあと、会長、由井勝さん他9名の役員が選出されました。会長挨拶も、「ねがい」の曲に乗せた歌で行われました。

  うたごえ新聞編集長の三輪純永さんが記念のミニ講演を行い、世界に広がる「ねがい」を感動的に紹介され「憲法9条とともに、25条(生存権)、21条(表現の自由)も守らないと」と訴えられました。
このあと、結成宣言が採択されました。「戦争の時代、音楽は国家権力によって統制された」「平和と民主主義の国になった今、音楽は私たちの手にある」「たくさんの『平和の歌』は憲法の結晶」「いまこそ『平和の歌』を憲法を守る力に」と宣言しました。活動は、年2回の「うたう会」を兼ねた総会を中心に、創作活動や、平和ツアーなど、会員のアイデアで進めていくといいます。

障害者は平和でなければ生きられない  障害者・患者9条の会総会
 
  6月29日午後、和歌山市ふれ愛センターで障害者・患者9条の会は結成2周年の総会が開かれ、50人が参加しました。総会を記念して大阪弁護士会所属の弁護士、松本昌行さんが講演しました。松本さんは自身が聴覚障害者で講演の半分を手話で行い、憲法25条の権利保障は単に経済的な面からだけでなく、障害者が広く社会参加でき、生きる喜びを得られるものでなければならない。戦争になれば、障害者は憲法が保障する文化的な生活が出来なくなる。その意味では憲法9条は諸権利の中で基盤的な役割をはたすことを強調しました。
  総会が終わって夕方からJR和歌山駅前で20人が参加して9条署名を行いました。「守れ9条 世界の宝 障害者は平和でなければ生きられない」と書いた横断幕を掲げ、ピースソングをギターで奏でながら憲法9条を守ろうの署名を訴えました。多くの若い人が署名に応じてくれ約1時間で75筆が集まりました。

県民大署名運動の促進・派兵恒久法阻止を!   第12回「県民の会」運営委員会

  6月26日、憲法9条を守るわかやま県民の会は第12回の運営委員会を高校会館で開催しました。開会挨拶で後藤正人代表委員は、北海道深川市が有権者過半数署名を達成した経験を紹介しました。
事務局からの情勢報告では、今、新憲法制定気委員同盟が民主党の鳩山幹事長を役員に据えて、自民、民主共同で地方から改憲の動きを強めようとしているとともに、一方では究極の憲法9条破壊といわれる自衛隊海外派兵恒久法制定へ向けての動きが活発化しており、掃討作戦にも自衛隊が参加出来るようにするなど大変危険なものであることを急いで広範な人々に知らせることが大切と強調されました。
続いて県民大署名の前進のための諸課題、派兵恒久法阻止を目指しての学習会や宣伝活動の強化など方針提案の後、各団体からの交流を行いました。
「ある組合員に憲法を守る取り組みの重要性を訴えたら、知人にすぐ署名を取りに回ってくれた。これからもじっくり話し込んで、運動の担い手を増やしたい」(医労連)、「青陵高校で9条の会が出来、PTAのメンバーも参加している。県下のあちらこちらの分会が地域の署名行動に参加し始めている。憲法闘争強化のため1人1000円カンパを大会で決めた」(和高教)、「各地域で企画された署名行動に職場の組合員が参加できるようにすることが今後の課題。また、創意ある多面的な取り組みを工夫したい」(和教組)、「地域署名を各地で行っている。まだ参加が支部の役員レベルなので各班の会員レベルまで広げたい。(新婦人)、「和歌山市で8地域で地域行動が出来るようになった。さらに広げることが課題」(和歌山市共同センター)など活発な意見交流がなされました。

<お知らせ>
 「派兵恒久法阻止・自衛隊イラク派兵違憲判決から学ぶ集い」
  7月12日(土)13:30    安保県民会議、憲法9条を守る県民の会、県平和委員会の共催
  会場  日赤会館3階
  講演 「名古屋高裁判決の歴史的意義」  弁護団  加藤悠史弁護士 (名古屋北法律事務所)


戻る