「憲法九条を守るわかやま県民の会」ニュース

NO.9  05.1.11発行「憲法九条を守るわかやま県民の会」事務局
県地評 Tel 073-436-3520 Fax 073-436-3554 E-mail w-chihyo@naxnet.or.jp


自民党改憲案の無茶苦茶さ
  僕にとっては、何よりも、日本国憲法というものに初めて面と向かい合ってみたことの価値が大きかった。まず書いてみようということで、ワードに打ち込んでいった。・・・・中略・・・ちょうど打ち込み終えて、私の頭にもそれなりに憲法が入った段階で、自民党の改憲草案大綱というものが出たので、これの矛盾がほんとによく見えた。それで、ついでにそれも打ち込んでみることにした。実際、対比表のような形に整理してみると、何と大きく次の矛盾がはっきりと見えた。
○ 「国民主権」を総則のところに謳っていながら、「天皇元首制」、「自衛軍の創設や集団的自衛権の行使および武器の使用」、「国家の独立と安全を守る義務」、「国家緊急事態で、国、地方公共団体の実施する措置に協力する責務」、そして教育における「愛国心と国際社会の平和と発展に寄与する態度のかん養」等という、時代錯誤の用語がびっしり出てきていること。
○ 「徴兵制の禁止」を過度に強調しているにも拘わらず、『改正』の手続きは、「国会両議院総議員の半数の賛成で発議し国民投票過半数賛成」または「両議院総議員の3分の2以上の賛成」のどちらかで憲法改正できることを謳っていること。…

集いで学んだこと;“改憲は不要!”
  岡田弁護士(和歌山県自由法曹団事務局長)さんが講演でおっしゃったことの中で、とくに同感し、改めてそのもつ問題性がクリアになったことは次のことである。
@「やれ、今の憲法に欠けているものは…」という議論で、「プライバシー権」や「環境権」などが言われ、
憲法改定に同調者を増やそうとしているが、これは憲法を変える問題ではなく、少なくとも立法化すれば充分対処できるはずとのこと。
A次の、そして次の改憲のための布石のための妥協の改憲案。というのは、「徴兵制禁止」というが、改憲されて、職業軍人として死ぬ可能性が生まれると、自衛隊(軍)に入隊する人が減り、必然的に「徴兵制」をいずれ準備せざるをえなくなる。これには、論理的にもよく納得できた。(11月27日に河北コミュニテイーセンターで開催された「日本国憲法を考える市民の集い」呼びかけ人の一人である和大の原通範氏の文章の一部を転載させていただきました。)

<お知らせ>
「守ろう9条紀の川市民の会」(仮称)結成総会
・・1月24日pm7時河北コミュニテイセンター 
「市民の会」のホームページ http://www.geocities.jp/article9_kinokawa/

「9条を守ろう」那賀郡の会(仮称)準備会立ち上げ!!
「憲法九条を守るわかやま県民の会」の呼びかけに応えて、那賀郡でも第一回準備会を11月30日に開催し、
10団体13人の参加がありました。そこでは、多くの個人や団 体がつながりを通じて、自覚的に「憲法を守ろう」「9条を守ろう」の運動を草の根的に 広げていくことを目的とし、会の発足に向けて準備会を開いていくことを確認しました。 第2回目は、6団体が代表幹事となり12月16日に開催しました。会議では、会の名称について、みんなにも親しみを持って広げていけるという思いも込めて「9条を守ろう」那賀郡の会(仮称ですが)にすることや、結成に向けて賛同の呼びかけ人になってもらえる人をいろんな階層からリストアップしました。そして、年内に戸別訪問をして了解を得ようと2人組になってお願いに回っているところです。 住民過半数のアピール賛同を目標にするというかつてない壮大な運動にワクワクする気持ちと気の引き締まる思いがしています。(那教組 部家司好)


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