【予算委員会】

鶴田至弘議員の質問要旨(3月13日)

【30人学級実現について】

 鶴田議員は、30人学級の実現を求めて質問した。

教職員の定数改善は主に国が負うものだが、国の制度が変わらないなら地方が先んじて、その実績で国に改善を迫ることも必要だと強調。少人数の学級編成は欧米ではすう勢になってきていること、日本でも地方自治体の裁量で19府県が既に35人や30人の学級編成に踏み出していることを紹介した。

 今議会に提案されている削減をしなければ、小学校1年生における30人学級が実現するとただした。

 教育長は、30人以上の学級は36%あること、小学校1年生で30人学級を編成するのに必要な教師は90人との試算を明らかにした。また、少人数学級の学習効果を認めながらも、研究していくとの姿勢にとどまった。

 鶴田議員は五年間で500人を減らすという、「財政運営プログラム」による計画が障害になっていると指摘し、柔軟に考えるべきだと求めた。

 

【同和教育について】

 鶴田議員は、同和地区をふくむ小中学校で35人学級にするとして実施されてきた教員の加配について、機械的に従来どおりの学校へ「横すべり」させずに、適切な配置にすることを求めた。

 同和教育が人権教育の中核と、教育委員会が位置づけていることは間違っていると批判。県の同和教育基本方針は、国の同和対策審議会答申(1965年)にもとづく特別対策として七三年に定められたものであり、今日では教育課題は変化していると強調した。

 教育長は、かたくなに同和教育に固執した。

 

 鶴田議員はこのほか、国立大学の統廃合が国で検討されていることにふれ、地域の特性をけずりとるようなことには反対をと求めた。

 知事は、和歌山大学が地域に貢献する大きな役割を果たしていけるようサポートしていきたいと答えた。