議案反対討論

 日本共産党県議団を代表して議案第167号に対する反対討論をおこないます。

 議案第167号は和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例案ですが、その主な内容は、県立高等学校などの授業料値上げを提案するものです。これにより、県立高校全日制、県立高等看護学院、県立なぎ看護学校、農業大学校の授業料は、年間11万5200円から3600円アップの11万8800円に、また定時制高校は年間1万8000円が2万1000円に、通信制が1単位170円が200円にそれぞれ値上げされることになります。
 経済的理由などから授業料の減免を受ける家庭が増加傾向にあり、平成18年度は7,8%に達しています。同様に、授業料未納者、小中学校での就学援助世帯も増えてきています。また、PTA会費をはじめとする諸会費、入学時の納入金、クラスでの集金等、学校で集金する各種の保護者負担も多額に上り、値上げ傾向にあります。
  保護者の経済状況を見れば、長引く不況と格差社会の影響による貧困の裾野が広がっており、子育て世代の収入は低下し、一層の子育て支援策が望まれている状況です。加えてこの冬は、原油高騰による石油製品の値上がり、食料品をはじめとする諸物価の高騰が家計をいっそう圧迫しています。
  また看護学校や農業大学においては、看護師不足のもとでの看護師養成、県内農業後継者の育成などの点からも賛成できません。
  以上述べましたように、このような厳しい経済状況を考慮すれば、三年ごとに値上げをするというような、機械的な授業料値上げは止めるべきであり本議案には反対をするものです。
  以上で反対討論を終わります。


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