同和融資 すべて焦げ付き
  松坂県議が追及

2008年6月18日

和歌山県が実施した中小企業高度化資金で返済が完了していない融資のうち同和事業による24件すべてが焦げ付いていることが18日、日本共産党の松坂英樹県議の県議会一般質問でわかりました。
   県が高度化資金26億4000万円を債権放棄しようとしている問題で松坂県議は22億4000万円と大部分を占めるプラスパフーズ(旧桃山町)への同和融資について、不自然な土地購入問題などを取り上げ、「融資要件が厳格にクリアされていたのか」と追及。業者と県の癒着疑惑や、焦げ付き額109億円のうち9割が同和融資であることなどをただしました。
   仁坂吉伸知事は「不良債権を抱えるのは望ましくない。回収不能なら償却するのに問題はない」と疑惑にふたの姿勢に終始する一方、焦げ付き34法人のうち24法人が同和融資であることを認め、未完済の同和法人すべてが焦げ付きとわかりました。これら同和融資の末償還額は約92億円に達しています。
   またプラスパフーズ総勘定元帳に「県庁餞別・3名・15万円」と記載された問題について、永井慶一商工観光労働部長は「(疑惑が)本当にあったのかどうか確認できなかった」としました。


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