２００９年９月県議会 文教委員会 概要記録
２００９年９月２４日
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《質問》 雑賀光夫 副委員長
中村議員からも議会最終日に質問があった高校生の就職問題について、教育長からも一定の答弁をいただいたが、労働局の資料を見て驚いた。去年より下がっているだけではなく、それぞれのハローワーク毎に見ると、串本０．１６倍など、ほとんど採用の申込みがないという状況もある。こうした中、学校現場でも、就職できないから専門学校へ行くとか、３月まで仕事が見つかっていなかったとか、いろいろなことが起こっていると思う。去年のことも踏まえて、学校現場ではどんなことになっているのか。
《答弁》 学校指導課長
ご心配いただいているとおり、昨今の雇用状況の悪化に伴い、本県の高校生の就職状況についても大変厳しい状況になっている。串本の例を挙げていただいたが、全県的にも求人倍率は８月末現在で０．５４倍となっており、前年度と比べて０．２４ポイントと低迷している状況である。
各学校の状況に関しては、今月の１６日以降に採用試験を受けた結果がそろそろ入ってくる時期である。その結果を受けて、進学へと進路変更する場合、希望職業・職種を変更する場合、就職の未内定者として残ってしまう場合もあり、懸念している状態である。
《質問》 雑賀光夫 副委員長
本会議の教育長の答弁では、経済団体に要請していくとか、集団面接をやっていくとか、いろいろな対策をやっている話もあったが、予算上で言うと、政府の景気対策の予算があり、活用できる状況である。従来、教育委員会で元銀行員などをアドバイザーとして配置し、仕事を開拓したり高校生の相談に乗ってもらえるとのことであった。
現場の話を聞くと、「１６日に採用試験が解禁となるが、これだけ競争が激しいと試験に落ちる。落ちた子どもの相談に乗って、新しい仕事を開拓して、また相談に乗ってと、大変である。そういう中で、緊急雇用対策で活用できる期間限定の仕事であるし、アドバイザーとして適切な人がおられたら助けていただけるとありがたい」と現場の先生から聞いた。そういう点は検討していないか。
《答弁》 学校指導課長
委員ご指摘の就職アドバイザーに関しては、近畿各府県に問い合わせたところ、配置している県は余りないとのことであった。そういう意味で、平成１７年度から県単位で配置していただいている本事業は、ありがたいことだと考えている。
ただ、近畿各府県においても、こうした深刻な状況から、配置を検討している県もあると併せて聞いている。増員ということになると、関係部局と連携の中で進めることになるので、協議する中で、可能であれば早急に対応していきたいと考えている。
《質問》 雑賀光夫 副委員長
よそでやっていなくても和歌山でやって喜ばれている制度であるので、銀行におられた方などが来てくれたら助かると思う。関係部局と相談した上で可能であれば検討してもらいたい。
もう１つ、就職支援の問題で、自動車の運転免許や危険物取扱いの資格など、高校生に資格を取らせる支援をすることを秋田県が９月議会で決めたと聞く。
そういうこともあるかと思った程度だが、緊急雇用対策ということで使える予算ではないかと思う。どれだけ有効であるかわからないが、こういうことも検討されてはどうか。
《答弁》 学校指導課長
秋田県で実施されているそうで、私どもも直接聞いてみた。秋田県も厳しい状況で、就職希望者が１,５００名あるところ、求人数が７００名という状況である。この制度は、未内定の生徒に対する本年度の取組ではあるが、次年度の一般求人に向けた取組であり、即効性のあるものではないようである。
そういうことであるが、全く検討しないわけではなく、委員ご指摘の文部科学省の緊急経済対策については、現在のところ、高校生の就職支援に対する事業の実施都道府県はゼロという状況である。国の動向もあるので、状況を踏まえ検討してまいりたい。
《要望》 雑賀光夫 副委員長
和歌山県で就職アドバイザーを設置して喜ばれているので、よそのことは気にしないでいいことであれば検討してもらいたい。
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《質問》 雑賀光夫 副委員長
新型インフルエンザ対策について、近畿大学附属和歌山中学校・高等学校で５００名の集団感染が起こった。私学なので教育委員会の所管ではないが、同じ学校という点からすると、なぜ感染が広がったのか研究して教訓にしなければならないと思うが、その点はどう考えているか。
《答弁》 健康体育課長
委員ご指摘の点については、我々もいろいろ研究している。体育祭等の学校行事を通じて感染が広がったと認識しており、我々も検討しているところである。
《要望》 雑賀光夫 副委員長
学校現場では、授業時間確保の問題もあり、体育祭を延期せずに実施したい気持ちもよくわかるが、新型インフルエンザについては、対応が遅れにならないようによろしくお願いする。
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０９年９月県議会