同和融資 全容解明を

 県議会本会議で松坂議員



201039
   和歌山県議会本会議一般質問で日本共産党の松坂英樹県議は3月9日、同和向け中小企業高度化資金の債権放棄について県の責任を追及しました。
   新宮市の熊野食肉事業組合は、中小企業高度化資金から3億6,000万円の同和向け無利子融資を受けながら1,200万円(償還率3.5%)しか返さず倒産。土地建物が競売されたものの1,300万円にしかならず、県は残り3億3,000万円を債権放棄しようとしています。
   松坂県議は、県の「調査結果」でも、貸付時の検討会と審査会が開催された公文書が存在せず、土地は当事者が直前に先行取得、建設工事の発注先が親族企業であるなど問題点があきらかになっていると紹介。さらに坪56万円という土地価格が固定資産評価額の4倍近くも高い価格であり、新宮市が利子補給として同組合に1,700万円の補助金を支給しながら県には1,200万円しか返済しなかったなど税金を食い物にしていた実態を指摘し、ずさんな同和融資の全容解明を要求しました。
   仁坂吉伸知事は、融資の妥当性について明確に答えず「いまは体制が整っていて今後、こういうもの(土地価格の銀行意見書)がでれば、いろいろな角度から正当性を評価できる」と答弁しました。


        10年2月議会

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県の責任を追及する、松坂県議=3月9日、和歌山県議会