2010年9月県議会 文教委員会 雑賀光夫委員の質問概要記録
9月22日
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《質問》 雑賀光夫 委員
和歌山西高校の校地内に支援学校を開校することについて、支援学校のマンモス化がいわれて大変久しいなか、大変ありがたい。
この新しい学校の生徒数の定員をどの程度想定しているのか。そして、周辺の支援学校のマンモス化問題をどの程度解消されると考えているのか。
《答弁》 特別支援教育室長
新設の支援学校の児童生徒数について、小学部から高等部まで合わせて、現在、130名程度を想定している。新設の支援学校を開校することで、紀の川以北の紀伊コスモス支援学校の過大規模化については解消していけるのではないかと考えている。
《質問》 雑賀光夫 委員
園部分校はどうなるのか。
《答弁》 特別支援教育室長
園部分校については、新設支援学校に児童生徒を移籍させた段階で閉校と考えている。
《要望》 雑賀光夫 委員
以前、紀伊コスモス支援学校のときもそのような話があった。今、支援学校への希望者が増えているなかマンモス化が進んでいるが、今後どのように推移していくか見ながら実態に合うようにしていただきたい。
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《質問》 雑賀光夫 委員
和歌山西高校と和歌山北高校の統合になるが、単一校の別校舎である場合、その校舎1つが分校である場合、2つの独立校である場合とでは、教職員の定数が変わってくると思う。生徒数が同じとすればどのくらい変わるのか。
《答弁》 学校人事課長
教職員の定数に関しては、学級数と学科の設置に大きな影響を受ける。1学級減るごとに教員の定数が2名程度減少するので、全体で5学級減るとすれば10名程度減る。その減少と統廃合による定数減少、例えば校長定数が1名減るし、事務職の定数も減るので、もろもろのことを考えると学校全体としては、学校の規模によるが統合の後の状況によりかなり変わる。例えば、西高は単位制であり、その加配が多くいる。統合後、その状況がどうなるのかで大きく変わるので、いま具体的に定数がどう変わるか回答するのは難しい。学級数と学科の設置が明確になればお答えできると考える。
《質問》 雑賀光夫 委員
仮に、同じ普通科で、同じ生徒数で、同じ学科で、単一校で分校舎となった場合、独立校で2つの学校という場合、どの程度減るのか。
《答弁》 学校人事課長
今の学級数でシミュレーションすると、教諭定数で8〜10名程度変わってくると考える。
《要望》 雑賀光夫 委員
海南高校、大成高校の先生の話を聞くと、分校舎になって大変忙しくなったと言う。分校舎では1つの学校が長い渡り廊下でつながっているようなもので、それで学校を運営しなければならない。単一校で機械的に勘定すると相当減ることもあるが、分校舎という要素もあるので定数も配慮していただきたい。
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《質問》 雑賀光夫 委員
最近の新聞で、和歌山工業高校の求人が去年の7割という大きな見出しがあった。去年はアドバイザー導入や県職員の緊急雇用等、いろいろと努力していただいたが、今年はより一層厳しい状況にあるようだ。
そこで、高校生の就職問題の現状と対策を伺いたい。
《答弁》 学校指導課長
8月現在の和歌山労働局調べの求人倍率は、県全体で0.54。前年度同時期比較でプラス0.1ポイントで、ほぼ同じ。
今、高等学校では1次試験を受け、その結果が届いているところで、不合格だと2次試験を受験することになる。
施策としては、昨年から就職支援員を配置している。今年度もその形で教職員共々企業回りをして求人要請をしている。6月には経済5団体への求人要請を教育長と共に行った。また、この時期はいろいろな企業の説明会があり、積極的に参加するように呼びかけている。
《質問》 雑賀光夫 委員
去年、アドバイザーは年末辺りから増員していただいたと思うが、今その増員された人数で配置されているのか。
《答弁》 学校指導課長
昨年度は追加で増員した。今年度は18校18名の配置という形になっている。この制度は緊急雇用の創出事業を活用している。
《質問》 雑賀光夫 委員
増員された数は何人か。
《答弁》 学校指導課長
18名は、8名増員の形で実施している。各学校、特に就職志望者の多いところに配置しているなかで、積極的に活動していただいている。
《答弁》 教育長
昨年の緊急雇用対策は、昨年度の後半で配置されたものが今年度にまたがって継続しているので若干違いがあるかもしれないが、基本的には昨年度の数を継続しているということで御理解いただきたい。
《要望》 雑賀光夫 委員
これからしっかりやっていただきたい。
緊急雇用は景気対策の関係で実施されたものなので来年もやれるのか心配するが、今は緊急雇用よりもむしろ正規として就職できるように頑張る時期なので、ひとつ頑張っていただきたい。
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《質問》 雑賀光夫 委員
県立図書館のことについてお聞きしたい。
図書館の利用は微減となっているが、一方で紀南図書館に行って感じたのは、来館者が検索システムの前で積極的に検索をされており、分館では本が少ないので本館から取り寄せている人もいるなど、図書館の利用が検索システムの発達で非常に増えてきていると思う。
そこで、県立図書館として、県内の図書館にどれくらいの本を貸し出しているのか。あるいは、県立図書館になく、例えば国立国会図書館等から取り寄せてくる数はどれくらいなのか。
《答弁》 生涯学習課長
県立図書館と各市町村への貸出し冊数は、平成20年度で3,357冊、平成21年度で4,410冊である。また、市町村の図書館にはないが県立図書館に蔵書があるといった協力貸出しの数は、平成20年度3,535冊、平成21年度7,217冊である。
《質問》 雑賀光夫 委員
今の数字を聞いても、倍ほどに増えていることがわかる。
海南の図書館では、県立図書館にある本を借りるときは海南の図書館で借りられるが、返却するときは「県立図書館へ返してほしい」と言われる。それは送料を、送るときは県立図書館が持ち、返すときは借りた方の図書館が払うからということであった。
県立図書館へ行ってみると、高校生が一生懸命勉強している。図書館本来の役割ではないが、図書館になじんでくれるという点で、それはそれで良いと思う。しかし、本来の県立図書館の役割は、市町村の図書館にない本を貸し出すことが一番大きな仕事ではないかと思う。
送料を県で持つと、どれくらいの費用がかかるのか。
《答弁》 生涯学習課長
60万円近くかかる。
《質問》 雑賀光夫 委員
60万円ぐらいなら県で負担してもらったらよいと思う。頑張って要求してもらいたいがどうか。
《答弁》 生涯学習課長
協力貸出しについては、県民の方々の利用の利便性を図るという意味で非常によい制度であると考えている。
今後とも、県立図書館と市町村の図書館が一致協力して有効活用されるよう、委員御指摘の点を含め、そのあり方についても研究していきたい。
《要望》 雑賀光夫 委員
積極的に要求していってほしい。
《質問》 雑賀光夫 委員
県立図書館に62万冊の蔵書がある。多いように思うが、分野別に分けたら非常に少ない。例えば、和高商にもいた財政学の権威者である島恭彦氏の蔵書を調べてみると、県立図書館では7冊だったが、国立国会図書館では80冊あった。これは1つの例である。
もう少し、県民の持っている本を積極的に受け入れてはどうか。リストを作って県立図書館で必要な物を選んでもらうという方法もある。自費出版されている方でも、遠慮されている方がたくさんいると思う。
いろいろな方法があると思うので、システムを考えられてはどうか。
《答弁》 生涯学習課長
寄贈の申出があった場合は、収集基準に合致しているかどうか、将来的に利用が見込めるかどうかを判断させていただき、現状でも平均して年3,000冊程度を受け入れている。
寄贈者によるリスト作成などの協力は、作業効率を高め、受入れもスムーズになるものと考えるので、今後参考にさせていただきたい。
県立図書館だけでなく、県内の各学校にもリサイクル図書寄贈ボランティアという取組があり、登録している学校が寄贈を受けている。現在、24校で3,000冊程度の寄贈を受けている。
《要望》 雑賀光夫 委員
今後、自分の持っている本をどうしようかと思っている人が多いので、有効に活用できるようになればよいと思う。
◇ 付託議案に対する採決
議案第102号「平成22年度和歌山県一般会計補正予算」は、全会一致で原案可決
◇ 請願に対する採決
議請第7号「教育改革についての請願」は、継続審査すべきものと決定
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