ダムの防災機能強化を
    和歌山県議会
   高田議員が提案





2011921
 和歌山県議会本会議一般質問で日本共産党の高田由一県議は9月21日、台風災害で県の姿勢をただしました。
 高田県議は今回の台風災害について「豪雨によって痛めつけられた箇所がまだ落ち着かず被害が継続している。長期戦の様相になっている」と指摘し被災者支援を要求。鈴木敏彦福祉保健部長は罹災(りさい)証明発行などで「市町村の体制強化を支援している」と答弁しました。
 高田県議は河川氾濫で住民から排水ポンプの設置が切望されていること紹介。森勝彦県士整備部長は「県として排水ポンプ車を3台配備する」と答弁しました。
 高田県議は、熊野川水系や日置川の民間や国の12のダムが利水のみで洪水調整機能をもっていないことを指摘。国や他府県とでばらばらに管理されている河川の統合管理をすすめるとともに、ダムの防災機能を高めるよう求めることを提案。仁坂吉伸知事は「洪水の緊急時、防災に協力するのは社会的責務だ。大雨のときあらかじめ調整をお願いしやってもらうのは望ましい。事前の話し合いをすべきだ」と答弁しました。
 高田県議は、椿山ダムが「人災」といわれるほどの放流をしたことについて「水の量も恐ろしいが、もっと恐いのは一気に水かさが増したときの破壊力」と指摘し、県営ダムでの早急な運用改善とダム本体の改良を研究するよう求めました。
 森部長は「ソフト、ハード、さまざまな面からどういった対策が効果的か検討する」と答えました。

    高田由一 9月議会一般質問と当局答弁概要記録

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県の姿勢をただす、高田県議=9月21日、和歌山県議会