2011年12月和歌山県議会
  議案に対する反対討論
  雑賀光夫
   議会中継録画 (19:20〜)



20111216
 日本共産党県議団を代表して、議案第131号および議案第136号について反対の立場から討論させていただきます。
 議案第131号は「紀の国森づくり税条例」の期限を延長しようとするものです。「紀の国森づくり税条例」は、5年前に議員提案で制定されたものです。
 本条例を提案された議員のみなさんの気持ちは「荒廃する和歌山の森林を守りたい」という気持ちであったことを、私は疑うものではありません。また、過去4年間に「基金活用事業」など、基本的には有意義に使われてきたことも否定するものではありません。
 しかし、和歌山県の森林を守るという、和歌山県民がひとしく恩恵を受ける事業をすすめるための財源だからこそ、一般財源から支出したらどうでしょうか。いいことだから特別税を集めればいいということになれば、「子どもの医療費を無料にするための特別税」などということにもなりかねません。しかも、その森づくり基金は、約1年半分ぐらいが未執行となって残されています。さらに県民の立場からみれば、庶民増税が進められてきたことに加えて、平成26年度からは、住民税に復興加算1000円が、上乗せされます。
 県の財政支出には、「森づくり」のために振り向けられる財源は、まったくないのか。一例ですが、コスモパーク加太へのトマト菜園への法外な補助金、旧同和子ども会へや和歌山の部落史補助金などについて日本共産党県議団は削るべきだと主張してまいりました。
 森づくりの財源は、国および県の一般の財源によるべきです。
 こうしたことから、日本共産党県議団は、森づくり税創設には反対しましたし、その延長にも賛成することはできません。
 次に、議案第136号は、「建設事業に伴う市町村負担金」であります。この市町村負担金は、廃止・軽減を求める立場から、反対するものです。
 以上で、二つの案件についての反対討論を終わります。


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