和議第63号
米軍用機の低空飛行中止を求める意見書(案)
本県では、これまでも米軍用機による低空飛行訓練が行われ、県民から騒音被害や不安の声が寄せられてきた。県としても低空飛行訓練が確認される度に、防衛省を通じて米軍に訓練の中止を強く申し入れてきたが、昨年度における飛行確認回数も増加していて改善がなされていない。
このような中、米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄普天間基地への配備と訓練計画のルートが発表された。この中の「オレンジルート」と呼ばれるものには和歌山県上空が含まれ、本州や九州などの上空で年間330回にわたって飛行訓練が行われるとされている。MV22オスプレイの相次ぐ事故が報道される中、低空飛行訓練に対しては、県民の事故に対する危機感や騒音被害への懸念はこれまで以上に強くなっている。
よって、国においては、今後オスプレイなど米軍用機の低空飛行訓練が行われることのないよう、米国及び在日米軍当局に対し申し入れることを強く要請するものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成24年6月29日
様
和歌山県議会議長 山下 直也
(提 出 者)
長坂 隆司
雑賀 光夫
松坂 英樹
角田 秀樹
(意見書提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣
防衛大臣
内閣官房長官