自民県議が一般質問で選挙違反を告白
       共産党県議団
真相究明申し入れ
                                                                         2015223
 和歌山県議会本会議で2月23日、自民党県議が一般質問で選挙違反を堂々と告白。おごりたかぶる自民党県議に県民から怒りの声があがっています。
 選挙違反を告白したのは自民党県議団の新島雄県議で、質問の冒頭、選抜高校野球に県立桐蔭高校が出場することに関連し、「公職選挙法があろうがなかろうが、そんなもので捕まろうが捕まろうまいが、心意気が必要だと私は思っています。私は、もうすでに寄付をしました」と公選法が禁じる寄付行為を堂々と告白。さらに「あとは知事のお金を待つだけです」、「あとで集金にうかがいますので、よろしくお願いします」と、知事に選挙違反の強要までしました。
 日本共産党和歌山県議団は同日、この問題で坂本登県議会議長に申し入れ、「議員の資質が問われるもの」ときびしく批判。新島県議が謝罪し発言の取り消しを求め自民党が賛成多数で発言を記事録から削除したことについて、「真相の究明なしに、謝罪と議事録の削除で解決できるものではない」と指摘し、議会として責任ある対応をとるよう求めました。

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和歌山県議会議長
     坂本 登 様

                 本会議における新島雄議員の発言の取り扱いについて

                                                 日本共産党和歌山県会議員団
                                                              雑賀 光夫
                                                              松坂 英樹
                                                              奥村 規子
                                                              高田 由一

 本日の県議会本会議において、新島雄議員から以下のような発言があった。
 「知事、あなたはこの学校の卒業生です。公職選挙法があろうがなかろうが、そんなもので捕まろうが捕まろうまいが、心意気が必要だと私は思っています。私は、もう既に寄付をいたしました。はっきり言っときます。あとは知事のお金を待つだけです。ねえ、秘書課長。まあ、これぐらいにしとかないかんのですが、これ以上言うと知事に怒られそうであります。後で集金に伺いますので、よろしくお願いをいたします」
 この発言は、自ら公職選挙法違反を告白し、そのことを知事に対しても同調を求めたものであり、加えて公職選挙法を無視する極めて悪質なものである。こうした発言を行うことは、議員の資質が問われるものと言わざるを得ない。
 新島議員は謝罪した上でこの発言の取り消しを求め、自民党の賛成多数により上記部分の発言を議事録から削除することが決められたが、この問題は真相の究明なしに、本人の謝罪と議事録の削除だけで解決できるものではない。
 よって、議長におかれては、新島議員の発言の事実関係を究明するとともに、議会として責任ある対応をとるよう求めるものである。



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