和歌山県予算案
    大学生に給付金制度
 4年間で1人240万円
                                                     2016216
 和歌山県は2月16日、一般会計5752億円(前年より120億円、2.0%減)の2016年度予算案を発表しました。学生1人当たり4年間で240万円給付する和歌山県大学生等進学給付金が新規事業として計上されました。
 給付金は、保護者が県内に在住し、保護者の市町村民税所得割が非課税である大学などへの進学予定者で、日本学生支援機構第1種奨学金の採用候補者の決定を受けていて、卒業後、県内に居住・就業する人が対象です。選考は高校評点3.5以上に選考検査の成績を加算し決めるもので、募集人数は40人、年間60万円で連続4年間給付されます。また、産科医の確保として臨床研修終了後の若手医師に300万円、県外から県内公的病院に赴任した産科医に500万円の貸付制度(いずれも4年間勤務で返済免除)や、保育士修学資金貸付(学費月5万円、入学準備金20万円、就職準備金20万円、県内に5年従事で返済免除)が新規事業として計上されました。
 ほか、県民要求の実現として、第3子以降の保育料などの無料化をこれまでの3歳未満から小学校就学前までに拡大。木質バイオマスの利活用促進として、燃料原木の運搬経費支援や発電開始前の燃料原木ストック資金の支援を新規事業として計上し、林業全体の活性をめざしています。
 一方、30人学級実現に背を向け今回も県立学校等職員を73人削減するなど、県民に冷たい予算が計上されました。
 県民の借金にあたる県債残高は、2016年度末で前年より209億円、2.1%増え、1兆341億円に達する見込みです。

    2016年度和歌山県予算編成への日本共産党県議団の申し入れ書
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