2016年9月和歌山県議会
 
 議案に対する反対討論
  雑賀 光夫  中継録画1840~)
              2016928

 日本共産党県議団を代表しまして、議案第202号、議案第214号及び議案第215号に対する反対討論を行います。
 追加議案第214号の一般会計補正予算には、外国などからの大型クルーズ船を呼び込むための港湾整備が含まれています。これは、国の第2次補正予算の経済対策として多額の国債を発行し、リニア中央新幹線への支援や大型クルーズ船が寄港できる大型港湾建設などの大型開発に呼応したものとなっています。
 既存の港湾施設を活用して、クルーズ船の乗客受け入れ体制を充実させることには、経済効果を生み地域活性化や観光振興の観点から賛成できます。
 しかし、全国のクルーズ船入港実績を見ますと、2015年では1454件中、博多港259件、長崎港131件、横浜港125件、那覇港115件、神戸港97件など特定の港に集中しているのに対し、和歌山県下を含め他の港ではほとんどが年間数隻程度であり、大型化に対応した港湾整備をしたからといって、クルーズ船の寄港が急増する見込はありません。
 県内への入港増加の見込みもはっきりしないまま、すでに貨物港として過大な設備となっている県下の港湾において、大型クルーズ船誘致の名で国の借金を元手にさらなる港湾整備を計画することは、将来の国民・県民生活に負担を負わせるムダな公共事業と言わざるを得ません。
 以上のことから、追加提案の補正予算には賛成できません。
 議案第202号、議案第215号は、建設事業施行に伴う市町村負担金ですが、市町村負担金のさらなる軽減を求める立場から反対です。
 以上で反対討論を終わります。


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