2017年6月県議会 福祉環境委員会
奥村規子委員長の質問概要記録
2017年6月27日
【福祉保健部】 【環境生活部】
【福祉保健部】
《質問》奥村規子 委員長
地域医療構想の関係について、病床機能の転換、廃止等はどのような状況か。
《答弁》 医務課長
病床転換の状況は、現在のところは主に公立の病院で行っており、野上厚生病院が急性期から回復期に57床、有田市立病院が急性期から回復期に54床、国保日高総合病院が急性期の57床を回復期に30床転換、27床廃止となっている。高野山総合診療所については、19床が休床しているが、そのうち17床を改修して通所リハビリ施設へ転換している。
《質問》奥村規子 委員長
和歌山県は半島で、過疎や山間へき地という状況が大きい地域である。ベッド削減が地域の皆様の不安にならないように十分検討していただきたいと思う。先ほどの報告では、急性期病床が減少に転じるということであるが、住民や医療現場からの意見等はないか。
《答弁》 医務課長
実質的に急性期として機能していない病床を転換しているものである。病床機能の転換を行う場合は、地域医療構想調整会義で地域の医療関係者の相互理解を得ることとしており、これまで行った転換等は全てこの調整会議において了承を得たものである。
《要望》奥村規子 委員長
今後とも、十分に医療需要の実態に見合った形で進めていただくよう要望する。
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《質問》奥村規子 委員長
部長からの説明で、委員からも質問のあった県民の不安といった件、介護施設の事故の件、児童福祉法に基づく指定障害児通所支援事業者に係る指定取消処分の3点が報告されたが、県民の信頼に関わる大変な問題である。
通所支援事業者には指導をきちんとしていくことと思うが、開設するとき、人員基準の違反がわからなかったと聞いている。発生した原因と具体的な指導についてはどうか。通っている子どもが一番不安な状況であり、他の所を探さないといけない。県も紹介などがんばっていると思うが、家族から見てつらい事件である。その点についていかがか。
《答弁》 障害福祉課長
質問のあった指定障害児通所支援事業者については、平成24年4月に指定申請を受けており、その際に、本来、常勤専従であるべき児童発達支援管理責任者を不正の手段により常勤として指定審査を受けていたものである。
他にも、通所事業費の不正請求等の児童福祉法に違反する項目が確認されたので、8月1日付けで指定を取り消すこととしている。
今後は、新規指定事業者については運営状況を早期に確認するとともに、検査確認の段階でも複数書類のチェックを行い、再発防止に努めていく。
《要望》奥村規子 委員長
このような事態は、県民の行政への信頼に関わってくるので、十分審査していただきたい。
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議案に対する採決
議案第128号 平成29年度和歌山県一般会計補正予算
議案第138号 財産の取得について
は全会一致で原案可決
【環境生活部】
《質問》奥村規子 委員長
県下の水道普及状況はどうなっているのか。
《答弁》 食品・生活衛生課長
和歌山県では市町村を中心に水道の整備が図られてきた。全国の水道普及率は97.7%であり、それより若干下回るがほとんど全国並の97.2%の普及率となっている。
《要望》奥村規子 委員長
井戸水で生活しているところが和歌山市内では2ヵ所あると聞いている。井戸水を生活用水として使っているところでは、ピロリ菌に感染したという訴えもある。
市町村の事業であるが、その実態をリアルにつかんでもらいたい。飲料水はペットボトルの水を買いに行っているというが、避難生活が続いているようなものである。洗濯すると茶色になるなど不便な状況にある。和歌山市だけかどうかはわからないが、そういう状況を県で把握するよう要望する。
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議案に対する採決
議案第128号 平成29年度和歌山県一般会計補正予算
は全会一致で原案可決
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