2018年6月県議会 総務委員会
  雑賀光夫委員の質問概要記録
    
                                2018626

《質問》雑賀光夫 委員
 マリーナシティの土地権利関係について、黒潮市場が購入したとか、大阪のイントランスが権利所有しているとの話があるが、権利関係はどうなっているのか。県はそういったところと協議会を設立したうえで誘致をしているのか。企業が賛成と想定して、県がIR事業者と交渉をしているのか。

《答弁》 企画総務課長
 想定する用地の大部分はマリーナシティ株式会社の所有地である。抵当権等が設定されていることは把握している。民間企業であるため、今後、どういう形で取引が進められていくかは、IR事業者が決定した後、民間同士で進められていく。

《質問》雑賀光夫 委員
 イントランスが色々な権利を持っていると聞いているが、どのような権利を所有しているのか。

《答弁》 企画総務課長
 権利の詳細については、個別企業の情報である。

《質問》雑賀光夫 委員
 トーマツヘの委託費とシンポジウムなど誘致に係る費用について、今年度、さらには遡っていかほどか。

《答弁》 企画総務課長
 トーマツヘの委託料は831万6000円、誘致費用は平成29年度は1042万7987円、平成30年度は現時点で3283万6916円である。

《質問》雑賀光夫 委員
 県民意識調査について、実施予定はあるのか。

《答弁》 企画総務課長
 本会議でも答弁したとおり、現在取り組むべきことは誘致理由や正確な情報を県民に伝えることである。また、法案では県と事業者が共同で区域整備計画を作る段階において、立地市町村との協議や公聴会、パブリックコメントの実施等が義務づけされていることに加え、国土交通大臣への申請にあたっては立地市町村の同意や県民の代表である県議会の議決が必須である。こうしたことにより、県民の意見は反映されると認識している。

《質問》雑賀光夫 委員
 直接的な意識調査を実施することはないということか。

《答弁》 企画総務課長
 先の答弁のとおりである。

《質問》雑賀委員
 議会を通じて同意を得ることなど以外に、調査やアンケートを実施するつもりはないか。

《答弁》 企画部長
 委員の質問が、現時点でカジノ誘致の是非を問うかということであれば、実施予定はない。一方、先の企画総務課長答弁のとおり、区域整備計画を作成する段階で、公聴会やパブリックコメントを実施する。カジノだけでなくIR全体の計画案ができた段階で県民の意向確認をするということである。

《質問》雑賀光夫 委員
 パブリックコメント等と答弁されたが、その際にはアンケートになるかどうかは別として、色々な形で県民の意識調査が行われる可能性があるという理解でよいか。

《答弁》 企画部長
 県民アンケート、意識調査の形であるかどうかはともかく、法律上、区域整備計画を作成する段階で、住民意見を聴くことが義務づけされていることから、その段階では住民の意見を聞くことになる。
………………………………………………………………………………………………………………………………
《質問》雑賀光夫 委員
 今度の地震の問題では、まさかと思うところで、大変危険があることに改めて気付かされた。ブロック塀の問題がよく言われるが、それに関わらず、いろんな問題があると思う。今回の地震にかかわっての安全点検はどうなっているか。

《答弁》 防災企画課長
 安全点検については、市町村に対し、6月20日付けで、管内のブロック塀の安全性点検の確認をお願いしている。同時に家具の固定化についても、改めて周知をお願いしているところである。
 ブロック塀については、教育委員会、私学を所管する企画部から、主要通学路のブロック塀についても、危険な箇所がないか学校サイドで点検をお願いしている。
 耐震化についても非常に大事で、それについては、私どもと消防庁の方で年に1回、状況調査をしているところである。

《質問》雑賀光夫 委員
 ビッグ愛、和歌山ビッグホエールのところには、大きな駐車場があり、たくさんの車が駐車するが、基本的には出入り口が1ヵ所しかない。
 もし、災害があった時はどうかと聞くと、地震・津波の時には、車に乗らないのは原則であるというのはもちろんであるが、災害にはいろんなケースがあり、一般論として、あれだけ大きな駐車場があった時に、基本的な出入り口が1ヵ所しかなく、他からは出られないという点はどうなのか。

《答弁》 災害対策課長
 現在、和歌山ビッグホエール等への出入り口については、通常、国体道路からの1ヵ所である。
 危機管理局としては、災害対応ということで、災害が起こった場合、和歌山ビッグホエールについては、救援物資の集積拠点の役割を担う広域防災拠点施設となっており、確かに、車両が出入りすることは想定している。
 一方、現在、和歌山ビッグホエール中央駐車場の西側と、国体道路との間に公益財団法人和歌山県県民総合健診センターの検診車の駐車場があり、この駐車場から普段、検診車は直接、国体道路に出入りしている。
 平常時は、ビッグホエール敷地と県民総合健診センター駐車場の間は通れないようにしているが、災害が発生した時は、ここを通れるようにして、ビッグホエール敷地から検診車駐車場の敷地を通って国体道路へ出るということが可能である。
 このため、この2ヵ所の出入り口を車両の入り口と出口の専用に分けるなどの方法をとって災害時の車両の動きを適切に管理していきたいと考えている。

《要望》雑賀光夫 委員
 そういう通路があるというのは、初めて知ったところである。
 それで十分であるのかは、また検討していただければと思う。
 そういう災害発生時には、車で逃げろという意味ではないが、同時にそのような出口があるということを分かるように普段から知らせておいたほうが良いのではないか。しかし、また、そのことにより、その出口に殺到するということもあるかもしれないので、いろんな配慮が必要だと思う。
 それらを踏まえ、あれだけ大きな駐車場がある場合には、出入り口が1ヵ所しかないというのは問題であるという意見もあるのでご検討いただきたい。
………………………………………………………………………………………………………………………………
議案に対する採決
議案第98号 平成30年度和歌山県一般会計補正予算
議案第99号 和歌山県税条例及び和歌山県税条例の一部を改正する条例の一部を改正する       条例
は、全会一致で原案可決

知事専決処分報告採決
報第1号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
報第2号 和歌山県半島振興対策実施地域における県税の特別措置に関する条例及び和歌山
     県地方活力向上地域における県税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例
は、全会一致で原案承認



    2018年6月県議会     雑賀光夫プロフィール、質問一覧
    雑賀光夫ホームページ     日本共産党海南海草議員団
    雑賀光夫facebook        県議団HOME