日本共産党和歌山県会議員団
団長 雑賀 光夫
幹事長 奥村 規子
台風２１号にかかわる住民の不安を取り除くための緊急申し入れ
台風２１号が猛威を振るい、県内外に大きな被害をもたらしました。
関西空港の浸水、橋梁へのタンカーの衝突というような衝撃的な事故もありますが、県内各地での強風による倒木、家屋やビニールハウスへの被害、さらに広範囲で長期にわたる停電、水道の断水などが、県民生活を脅かし、不安をつのらせています。
とくに停電については、直接的には関西電力がかかわるものであるために、県民にはわかりにくく、私たちのところにも問い合わせが相次いでいます。
県としましても、関西電力任せにせず、県民の不安を取り除くために、関西電力と連携した体制をとって対応すべきだと考え、緊急に以下の対応を申し入れます。
１ 停電でこまっている県民から関西電力の窓口に電話しても、電話がきわめてつながりにくいという問題があります。停電している地域の中には、「3戸だけ停電している」などのケースがあり、「自分の家の停電を関電は把握しているのだろうか。」という不安があります。
県・市町村として、「相談窓口」を開くとともに適切な支援をおこない、停電情報を関西電力と共有し、そのことを県民に知らせて安心できるようにすべきです。
２ 復旧状況が、きわめて大まかにしか知らされていません。関西電力のHPには、いったん地域別の停電・復旧状況が掲載されましたが、その後、きえてしまっています。どういうことなのでしょうか。
３ マスコミ報道でも、停電を把握する関西電力のシステムの不具合があるといわれてます。どういうことが起こっているのか、県は説明をうけていますか。ご説明ください。
４ 長期にわたる停電は、「災害弱者」への特別のしわ寄せを生み出しています。そのことについては、特別・緊急の対応が求められます。
①高層住宅でのエレベーター停止は妊婦やお年寄りの移動に支障が出ています。病院にも行けない事態がおこっています。水道の断水も深刻です。
②「在宅の酸素吸入などで電池がきれて保健所に助けを求めた」などの報告があります。対応していただいているものと思いますが、ぬかりなくお願いします。
５ 台風にともなう「避難場所」が開かれますが、停電・断水などにともなう「生活場所」も住民の要望に応じて開くことも必要です。
６ これほど広範囲で長期の停電は経験がないため、私たちも手探りであり、申し入れも遅きに失した感もなきとしません。今からでも打つべき手はすぐに打つ、同時に、この教訓を今後に生かすようにしていただきたいと思います。
以 上
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