2020年6月県議会 建設委員会
  高田由一委員の質問概要記録
                              2020623

《質問》高田由一 委員
 先の本会議でも取り上げられたが、県営住宅の共益費について聞きたい。
 自治会が地域のコミュニティの維持も兼ねて共益費を徴収するということは、大事なことだと認識しているが、団地によっては、高齢化してきているとか、そもそも入居者が少ないというような事情があり、共益費の徴収が大変になっているという話も聞いている。
 昨年度の本会議における答弁でも、入居者へのアンケートや自治会へのヒアリングといったことに触れていたため、その後の経過やこれからの取組について答弁願いたい。

《答弁》 建築住宅課長
 県営住宅の共益費の徴収については、昨年8月から12月にかけて入居者アンケートや団地自治会ヒアリングを実施したどころである。
 入居者アンケートの結果は、県による徴収を「希望する」、「どちらかと言えば希望する」を合わせると56.4%であった。また、団地自治会のヒアリングの結果は、「希望する」、「将来的には希望する」を合わせると、全体の32%に当たる24の自治会で希望するとの結果であった。
 共益費の徴収に係る経費、いわゆる手数料は入居者負担となることから、入居者の合意形成が図られた団地について、県による共益費の徴収を実施する予定としているところである。
 現在、団地の入居者のどれくらいの割合が希望すれば実施するかや、手数料の月額をいくらにするかなどについて検討しており、本県においては、新型コロナの影響も落ち着いてきているため、団地自治会の役員と日程を調整しながら順次説明会を実施していきたいと考えている。

《要望》高田由一 委員
 よろしくお願いしたい。
 関連して、私の地元のある県営団地では、入居者が全体の3分の2しかなく、その状態で共益費を入居者数で割り算をすると割高になってしまうという問題もある。これは今後の問題として、県当局で検討してもらいたい。
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《質問》高田由一 委員
 和歌山市の鳴滝川の上流で、以前からメガソーラーの計画かあるが、その近くの砂防指定地の中で、かなり土砂が削られたり、不法な行為をされているという話を聞いた。既に県当局にも通報が入り、指導してくれているようだが、その経過と今後どんな対応をしていくのか聞きたい。

《答弁》 砂防課長
 経緯としては、4月10日に住民から和歌山市を通して通報を受け、海草振興局建設部が土地の改変を確認した。その後、行為者を特定し、また、行為者の依頼主に対しに建設部から工事の中止と被害拡大防止措置の実施を指示し、措置の履行を確認している。
 依頼主に対して、原状の回復等を文書にて指示したところである。
 今後、是正措置が適切に実施されるよう依頼主を指導していく。

《質問》高田由一 委員
 原状回復ということであるが、これについては、つい最近の写真もいただいたが、まだまだ原状回復には至っていないという詔識でよいか。

《答弁》 砂防課長
 至っていないという認識である。

《要望》高田由一 委員
 鳴滝川については、先程も名前が出ていた。緊急浚渫推進事業で溜まった土砂を取り除くという中で、その上流で違法な行為が行われると元も子もないということになるので、ぜひ指導を徹底するよう、要望しておく。

議案に対する採決
議案第 91号 令和2年度和歌山県一般会計補正予算
議案第 94号 和歌山県が管理する県道の構造の技術的基準及び県道に設ける道路標識の寸法を
        定める条例の一部を改正する条例
議案第 99号 工事請負契約の締結について
議案第100号 工事請負契約の締結について
は全会一致により原案可決

意見書(案)採決
建設委員会から「防災・減災、国土強靭化対策と地域経済復興に向けた社会資本整備の更なる推進を求める意見書(案)」を提出することに賛成全員により決定


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